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楢山節考 [山岳小説ほか]

もしも今日食べるご飯が家族に一膳しかなかったら...
一握りの米で一週間生活しなければならないとしたら...
飽食の日本において食べることは困らないこととされています。それどころか毎日大量の食料が廃棄されています。世界を見渡せば飢餓に苦しんでいる人々が数多くるという忘れがちな現実に気が重くなります。

貧しい山村で一家の糧を守るために老人を口減らしのために山へ連れて行くという村の掟。自らすすんで山へ行く老婆おりんのお話です。姨捨山伝説が元になっている小説ですが、現代社会においてもどきりとする内容です。とても子どもには読ませられません。高齢化社会だからどうこうというのではなくて、主人公の死に対しての覚悟に感銘を受けました。

長野と松本の間に姨捨という駅があります。千枚田が広がるとても美しいところで、月夜には田んぼごとに月を映すという景勝地です。姨捨山(冠着山)もあって、歴史や伝説のある山です。

楢山節考 (新潮文庫)

楢山節考 (新潮文庫)

  • 作者: 深沢 七郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1964/07
  • メディア: 文庫



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コメント 1

montblanc

nice!
ありがとうございます♪
by montblanc (2009-05-11 00:40) 

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