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山と渓谷 No.890 ―「劔岳 点の記」6/20公開―  [山の本いろいろ]

「山と渓谷」は知る人ぞ知る?山岳雑誌の月刊誌です。登山者には「ヤマケイ」の愛称で親しまれています。2009年6月号は「大特集 剱岳と新田次郎」、第一部では6月20日から公開される映画「劔岳 点の記」、第二部では山岳小説家の新田次郎について、第三部では剱岳へのコースガイドと力の入った特集が組まれていました。映画の公開前に7月号と入れ替わり店頭からなくなってしまったのは残念です!

剱岳は富山県の立山連峰にある標高2999mの山です。天にそびえるその峻険な峰はまさしく剱岳の名前にふさわしいものです。その険しさはおそらく一般登山ルートでは一番なのではないでしょうか。頂上へ行くには1日かけて長い岩稜帯を歩かなければなりません。岩に張り付くようなカニのタテバイとかヨコバイの難所もあり、気が休まる時がありません。「岩と雪の殿堂」とも呼ばれるくらいで、熟練登山者にとっても試練の場所です。冬に登るには深い雪を泳ぐようにかきわけて何日もかけて少しずつ進むのです。冬山は条例で入山が規制されていて、ヤマタンというペンダントのような電波発信機をつけて登ります。

そんな険しい剱岳を舞台にした映画がいよいよ公開されます。監督の木村大作さんはそうとう頑固な方らしいです。(しかし出演した宮崎あおいさんの笑顔には弱いとか?)なんとこの映画、特撮やCGなど一切使わずに実際に山に登って2年の歳月をかけて撮影されました。厳しい自然の中での撮影がいかに厳しいものだったか・・・セットでは見ることのできないスケールの大きい山の雰囲気をスクリーンで楽しむことができます。


山と渓谷 2009年 06月号 [雑誌]

山と渓谷 2009年 06月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 山と溪谷社
  • 発売日: 2009/05/15
  • メディア: 雑誌

最初は友達から「映画の撮影手伝ったから見てよ!ちょい役で出させてもらったから探してみて。」と軽いお誘いだったのですが、その撮影の過程を知るにつれて、すごい映画が出来上がったものだと見る前から感動しています。

公式サイトへのリンク⇒映画『劔岳 点の記 -ツルギダケ テンノキ-』
tsurugidake360_67.jpg

立山のライチョウ (GWごろ)

ちょっと古い写真ですが、冬羽のまっ白な雷鳥です。
大きさはハトよりちょっと大きいくらい。
羽毛におおわれてがっしりした足は寒冷地仕様です。
今は夏羽でヒナを連れてハイマツの中でしょうか?
高山に住む鳥で特別天然記念物に指定されています。

大阪と富山を結ぶ特急「スーパー雷鳥」
いつの間にか「サンダーバード」になったのですね。
なにやら空まで飛びそうです。
富山から立山へ向かう富山地鉄もすてきな路線です。

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mouse1948

おはようございます。
ハイキングが好きで、そのせいで山岳小説、特に新田次郎が好きでした。
「劔岳・点の記」も初版時に購入して読みましたが、もうかなり前なので再読しようと思っているうちに映画の封切りが迫ってきました。
もちろん観に行きますが、いつかは所属のハイキングクラブ「風の会」で劔岳を登れたらいいな、と思っています。
ただ会が中高年中心で安全登山を主にしているので、険しそうな劔岳山行プランはもしかして難しいかも。
by mouse1948 (2009-06-19 09:25) 

げすでげすでげ〜す

ご訪問ありがとうございました。
本がお好きなんですね。というか、山がお好きなんですね。
リンクを貼っておられる映画「剱岳」ですが、広告を通勤しているJRの車内で見ましたよ。何やらJRの特急「サンダーバード」の新型車両が出ているとかいないとか? よくわかりませんが、吊り広告に出てました。
剱岳も行ってみたいですが、雷鳥も見てみたいです。
by げすでげすでげ〜す (2009-06-19 11:00) 

よる

宮崎あおいちゃんの笑顔はとてもいいですよね(^^)

CGを使わないで撮影した作品なんですね。ああ、そういうの知ってしまうとすごく気になります。
by よる (2009-06-19 11:10) 

hir

映画、劔岳、面白そうですよね 期待してるんです
バーティカルリミットと、ホワイトアローと、黒部の太陽を足して3で割ったような感じになるんでしょうか?
なんにせよ、今の時代じゃない登山を見てみたいです
by hir (2009-06-19 19:06) 

エリザベート

命を懸けて・・どうしてそんなに山に登りたいのだろう??でも、そんな気持ちすこ~しだけ分かる気がします。。景色もさることながら上りきった自分を好きになれるから・・じゃないでしょうか?
by エリザベート (2009-06-19 20:27) 

montblanc

>mouse1948さん
初版とはすごいですね!ありがちだけど「単独行」が好きです。
登りたいと強く願えば山は必ず登れるもののような気がします。
メンバーが経験を積んでしっかり安全を確保できれば山はほほえんでくれるはず。
困難を乗り越えればきっと素晴らしい山行になることでしょう。

>げすでげすでげ〜すさん
好きというか山が恋人かも?(^^)
「サンダーバード」安全性と安定性が向上したとか?
雷鳥は記事にちょっと追記してみました。
運がよければハイマツで遊んでいるところ見れるかもしれません。

>よるさん
はにかんだ感じの笑顔がかわいいです♪
人の目線に立った作品最近少ないですね。
本当にてまひまがかかっていて丁寧な作りのようです。

>hirさん
期待しちゃってください。
派手なアクションはないと思います。
その分、魅せる映画に仕上がっているようです。
立山黒部アルペンルートなんてありませんでしたから、
それこそ麓から長い道のりを歩いていったのでしょうね。

>エリザベートさん
命がけの登山はやはり自分との闘いのような気がします。
でも人間は欲張りなのでしょうか?
決してそれで満足することはないみたいです。

そこまでしなくても健康のために、リフレッシュのために
安全に楽しく登れる場所もたくさんありますので
多くの人に山の空気に触れて欲しいと願っています。
眺めているだけだっていいかもです。
by montblanc (2009-06-19 20:53) 

Bacchus

こんにちは。
今日の「笑っていいとも」に監督が出演されていましたが
頑固な所と、宮崎あおいさんに弱い所が、ストレートに出てて
会場の笑いを誘ってました(^^;
by Bacchus (2009-06-19 22:52) 

mikanchan

劔岳の映画、最近よくテレビに出てきますね。
台本を持たずに山へ登ったり、監督から雪屁がある場所にイケと言われたり、すごいエピソードが紹介されてました。
スクリーンで見るとものすごい迫力なんでしょうね。
by mikanchan (2009-06-19 23:15) 

daisy

先日、木村大作さんが「ごきげんよう」に出演されていたのを見て
映画に興味を持ちました。
とてもこだわりがある方のようですね。
でも、女性には甘いそうです。
by daisy (2009-06-19 23:42) 

motoha

撮影大変だったそうですね。
くじいただいて帰ります
by motoha (2009-06-20 13:15) 

リュカ

立山に行ったことがあります。
ライチョウに会えるかな~~と期待したのですが
会えなかったのが残念。
こんな風に見られたら良かったな~~(^^)
by リュカ (2009-06-20 22:10) 

montblanc

>Bacchusさん
>mikanchanさん
>daisyさん
>motohaさん
47都道府県を回って映画の魅力を語り歩いた話は聞いていましたが、
いろいろなテレビ番組にでているのですね!
今日、観てきましたので明日さっそく感想をアップします☆彡

>リュカさん
ライチョウの生態はまだ謎の部分が多いみたいです。
天気の悪い日に出てくるともいいますが、その限りではありません。
雪の季節は隠れる場所がないのでみつけやすいかもしれません。
親子連れのライチョウはとってもカワイイですよ♪
by montblanc (2009-06-21 00:44) 

ホシ

山と渓谷、父がよく読んでます。一緒に住んでないから、
見せてもらえないけど…
立山行ったこと無いんだけど、すごいところなんだろうなあ。
ライチョウさんに会ってみたいです。
by ホシ (2009-06-24 16:54) 

montblanc

>ホシさん
『山と渓谷』私も実はあんまり読まないのです(^^);
立山はなんか日本離れしてますね!
人が住むとこではないかも!だからこそ美しいのかも?
友達のライチョウ君にホシさんがきたら歓迎するように手紙を書いておきます♪
by montblanc (2009-06-24 22:17) 

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