SSブログ

劔岳 点の記 (映画) [音楽とか映画とか]

待ちに待った映画『劔岳 点の記』公開初日!さっそく観てきました。
観客の年齢層は高いものの空席がみあたらないほどの入り込みでびっくりです!

木村大作監督がメロメロになったという主役の妻・葉津よ役の宮崎あおいさん。私もその魅力にフニャフニャになってしまいました。あんな奥さんをもらったなら、きっと山には行かないことでしょう?

私がこれはすごい!と思ったのはキャストやスタッフがどれだけ山を歩いたかということ。本当に真摯に山に向き合って撮影したんだなぁと感慨深いものがありました。どれもこれもが見慣れた風景、道ばたの石ころだっていとおしいくらいです。雄大な山の景色、お願いだからパンしないで(カメラを横にふらないでずっとみせて!)と心の中で叫んでいました。足で撮った映画とも言えそうです。

下のバナーは公式サイトへリンクします。
DSC01297.JPG 原作:新田次郎 『劔岳 点の記』(文春文庫刊)
監督・撮影:木村大作
出演者:浅野忠信 香川照之
宮﨑あおい 小澤征悦 井川比佐志 國村隼 夏八木勲
松田龍平 仲村トオル 役所広司

“誰かが行かねば、道はできない。
日本地図完成のために命を賭けた男たちの記録”

落石、雪崩、滑落、悪天候、親しみやすさというよりは近寄りがたい美しさがより印象に残りました(ライチョウ君たちは大活躍!)。「いかに山に向かうか」という以上に「いかに仕事に取り組むか」というのも重要なテーマです。山あり谷あり・・・山登りはよく人生に例えられますが、まさしく人生の縮図。目指す目的があればどんな困難な道のりでも一歩足を前に進めることができるのです。そして失敗してなお、山はそこにあり、挑戦することができるのです。

時は明治。当時の生活もかなり再現されていました。立山黒部アルペンルートがないどころか、富山駅から歩いてこなければならなかったというだけでびっくりです。雪山のシーンで地下足袋にワラジなんて立っているだけでも凍傷にならないか心配してしまいました。先日「ウェストン祭」の記事で紹介した「骨もとろけるような温泉」とはこの映画にも出てくる立山温泉のことです(残念ながら現在は廃湯となっています。)麓の芦峅寺の集落では立山曼荼羅をはじめ、立山信仰の歴史に今なお触れることができます。

主役の測量手、柴崎芳太郎(浅野忠信)と案内人の宇治長次郎(香川照之)が剱岳に登ったところは長次郎谷(ちょうじろうたん)として今もその名が残っています(剱周辺では「谷」をタンと読みます)。連なる鋭鋒に挟まれた長い雪渓を登る魅力的なルートですが一般登山道ではありません。

「仲間たち」というエンドクレジット!友達の名前も見つけてさっそくお祝いの便りを書きたいと思います。今月は月水金の更新予定でしたが、感動をいち早くお伝えしたくて記事を書いてしまいました。ご容赦を。


nice!(27)  コメント(10) 
共通テーマ:
ブログ村へ

nice! 27

コメント 10

tomosibi

私はテレビなどで、それをしっています。

観たいなぁと思っています。人気があるんですね。
by tomosibi (2009-06-21 10:43) 

mikanchan

早速見に行かれたのですね^^
興奮冷めやらぬとの空気感がたっぷり伝わってきました。
スタッフ全員が辛い思いして登山し、その中から出る台詞は
本物なんでしょうね。
by mikanchan (2009-06-21 12:15) 

minmin

初めまして、ご訪問&nice!ありがとうございます。うちの旦那が昔山男でした。結婚する時の条件で登山はやめてというのを入れてしまいましたが、あの当時貧乏で登山など無理な話だったのです。今も山仲間との交流は絶えません(・・;)
by minmin (2009-06-21 15:58) 

hir

初日に見られたんですか
伺っていて、やはりみなければとと思いました
一時期、山で仕事をする事に憧れていただけあって、見逃す訳にはいきません
もちろん、あおいちゃん込みで見たいです

by hir (2009-06-21 19:52) 

ちろり

実は一昔前は洋画しかみなかったのですが、
近年は邦画の質がだいぶ上がってますよね。

仕事も一段落ついたので、
また映画に行きたいと思っていて、
面白そうなのを探していたのです。

こちらの映画も面白そうですね^^
候補に入れておこう~♪
by ちろり (2009-06-22 00:38) 

montblanc

to tomosibiさん
多くの方がテレビで映画紹介を見たとおっしゃるのですが、
私は一度も目にしたことがありません。
人気はそんな宣伝効果や中高年の登山ブームに支えられているのかもです。
よろしければぜひ~♪

to mikanchanさん
スクリーンの中の俳優さんたちも
演技だけではない素敵な表情をしていたように感じました。
言葉にならないような台詞まで伝わってきました(入れ込みすぎ?)

to minminさん
ご主人が山男ですか!
結婚条件お気持ち分かります。
山を通じて得られた仲間はかけがえのないもの。
寛大な気持ちで見守っていただければと思います(^^)

to hirさん
仕事の山、趣味の山。
どちらも根底にあるものは違わないのかもしれません。
「なんで山に登るの?」なんてシーンもありますが、
やっぱり登ってみないと分からないですね(^^)
私は登っていても未だによく分かっていませんが・・・(^^);

to ちろりさん
おっしゃる通りです。
洋の東西を問わずに素敵な映画に出会えたら幸せですね!
初めに映画を見だした頃は夢中になったものです(洋画ばかりでした)。
一時期さっぱり見なくなり、最近また足を運ぶようになりました。
(懐かしい映画館はすべてなくなり、シネコンに変わってしまいましたが・・・)
by montblanc (2009-06-22 18:56) 

GT-FOUR

おこずかいの少ない身としては、早くDVDレンタルになって欲しい作品です!
by GT-FOUR (2009-06-23 20:44) 

montblanc

to GT-FOURさん
最近の映画のDVD化は早いですね♪
お茶の間でも楽しめると思います!
そのときにはぜひご覧になってみてください(^^)
by montblanc (2009-06-24 12:22) 

ホシ

そんな映画があったんですね。
お友達が協力してるんですか?すごいなあ。
by ホシ (2009-06-24 16:52) 

montblanc

to ホシさん
実は立山その友達たちと一緒に住んでいたことがあるのです☆
山の世界はけっこう狭いから少し知り合いをたどると
みんな仲間になってしまいそうですが・・・^^
by montblanc (2009-06-24 22:14) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
   最新記事のまとめ読みと
   So-net以外のRSS登録▽

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。