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禁書売り

先日、スキーの折に知人からお借りした本。天気の悪い日はストーブの前で本を読むのも悪くありません。江戸時代の大坂の町、剣術がさえない蘭学者の卵、緒方章(医師であり蘭学者でもある後の緒方洪庵、適塾を開き福沢諭吉らが門下生でした)と左近と名乗る謎の女剣士が様々な事件に遭遇します。なんでも昨年NHKのドラマでも放映されたのだとか。

つちへんの「大坂」というのを初めて知ったぐらい彼の地の地理には疎いのですが、江戸の町とは違う雰囲気が伝わってきます。最初は大坂の言葉に少し抵抗があったのだけど、読み進めるうちに転んでもただでは起き上がらない関西人のたくましさや、漫才のボケとツッコミのように打てば響くやりとりに感服しました。

歴史にも疎いので、どこまでが史実なのか判断が難しいのですが、禁書、証文、異国、木綿と四話毎に背景に描かれているテーマも興味深く、物語の展開を楽しみながら当時の世相を知ることができました。でもやっぱり大阪の空気を知るには大阪に足を運んで肌で感じるしかないんだろうなぁ・・・

禁書売り―緒方洪庵浪華の事件帳 (双葉文庫)

禁書売り―緒方洪庵浪華の事件帳 (双葉文庫)

  • 作者: 築山 桂
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2008/12
  • メディア: 文庫



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雉虎堂

ドラマ、見てました(*^_^*)
左近の役をやっていた栗山千明さんが好きなもんで(^^ゞ
大阪はデンガナマンガナのイメージが強いが
石山本願寺を中心とした宗教都市だった時期もあり
意外にミステリアスな場所なのだ、と
自称大坂通の友人が言ってました
by 雉虎堂 (2010-03-27 07:54) 

montblanc

☆雉虎堂さん
栗山千明さんが左近役とは!
目を合わせただけで斬られそうです(^^);
ムムム、ミステリアスな大坂、気になります。
by montblanc (2010-03-29 05:14) 

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