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ヒュッテ [山の本いろいろ]

高谷池ヒュッテ、黒百合ヒュッテ、涸沢ヒュッテ・・・
麦草ヒュッテ、蝶ヶ岳ヒュッテ、仙人池ヒュッテなんてのもあります。

ヒュッテ(Hütte)はドイツ語で「小屋」のこと。
この言葉の響きに、私は心和ませるものを感じずにはいられません。一日の山行を終えてくつろぐひととき、美しくも厳しい自然の中で登山者たちを守ってくれる場所。古びた柱や床やテーブルに愛着を感じます。小さな窓から眺める景色は、額縁に入った芸術作品のようです。

第一特集は「はじめまして、アルプス。」アルプスの玄関口でもある上高地、新穂高温泉からロープウェイを使って西穂高岳独標。私が登山を始めるきっかけになった上高地、目前にそびえる穂高連峰、まさか人が登れるなんて思いもしなかったのですが、今ではすっかり山のとりこです。穂高連峰には、前穂高岳、奥穂高岳、西穂高岳といくつもピークがありますが、やはり最初に登ったのは西穂高岳独標で、そのときの感動は今でも忘れません。

別冊の扱いですが、本誌よりも山の魅力を伝えているような気がしました。こんなにいいとこどりで次のネタは大丈夫と思ってしまうくらいです。次号は「秋の山のお楽しみ」10月14日発売予定です。

ヒュッテ 1 (別冊山と溪谷)

ヒュッテ 1 (別冊山と溪谷)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 山と渓谷社
  • 発売日: 2010/07/14
  • メディア: ムック

そしてうれしいお知らせです。7月23日「岳沢小屋」がオープンしました。
2006年までは「岳沢ヒュッテ」として営業していましたが、雪崩で消失、廃業してしまっていたのです。

元オーナーの上条岳人さんの後ろを歩いてその足運びに惚れ惚れしたことがあります。
すごい速さで山を降りるのに足元の小石一つ動かないのです。
(山では落石の原因になるので石を落としてはいけません。)
どうしたら?と尋ねたら「猫のように歩くんだよ」と笑って答えてくれたのが印象的です。
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mint_tea

この猛暑の中、読むだけでもちょっと涼やかな気分になれるでしょうか。
ヒュッテって響き、なんとなく癒されるというか心地良いものありますね。
残念ながら岳沢には入ったことがないのですが、涸沢はなんだか
癒されるというか憧れの地です。今でも。
猫のように音をたてずに歩くといいのですね^^

by mint_tea (2010-07-26 20:49) 

montblanc

岳沢は絶壁の中の避難所というかとても険しい場所のような気がします。
涸沢はその様子が行ってみないと見えないだけに、秘密の場所の雰囲気があります。こちらも周りが岩壁であることには変わりませんが、カールの曲線がやすらぎを与えてくれます^^
by montblanc (2010-07-26 22:58) 

hir

流石、素敵な経験されてるんですね!
猫の様に歩く、、、
実践出来るかわかりませんが、今後肝に命じておきたいお話です
by hir (2010-07-27 20:24) 

リュカ

ヒュッテ!
声に出してみると、なんだか可愛い響きです^^
来月の上高地ハイキング
楽しみだな~~(^^)
  ・・・といっても、下旬なのでまだ先なのでしたorz
by リュカ (2010-07-27 20:39) 

肉球

なるほど、石を落とさないように歩く技術も必要なんですね。
私だったら登るのに必死で、『猫のように歩く』のは無理かも…
by 肉球 (2010-07-28 13:20) 

montblanc

☆hirさん
お帰りですか?
雪解けの道は浮石が多かったりして不安定なのですが、
小石一つ動かすことなくとても静かに歩かれていました。
山道での転落や滑落気をつけたいものです。

☆リュカさん
山の言葉にはドイツ語から入っているものも多いのですが、
ゴツゴツした響きのものもあります^^
「上高地」は字を見ているだけで清々しいです。
カッパに会えるかなぁ~?

☆肉球さん
柔らかく歩くと転んだりする危険が少なくなるばかりか、
膝など関節の負担軽減にもなります。
足が棒になってしまうと大変です。
肉球クッションがついた靴をはけば大丈夫でしょうか^^?
by montblanc (2010-07-29 21:49) 

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