長崎の鐘

忘れていけない時間があります。
1945年8月9日11時2分。65年前の今日、長崎に原子爆弾が投下されました。
暑い暑い日本の夏、ヒロシマに続いてナガサキでも静かに祈りがささげられます。

まばゆい閃光と爆風の後に、一瞬で多くの命が奪われ、瓦礫の荒野と化した原爆投下直後の様子が克明につづられています。著者の永井隆さんは自らも被爆して重傷であるにもかかわらず、苦しむ人々の治療に奔走します。病に倒れてなお、復興のために精力的に活動し、平和への思いを伝えんがために命をかけて筆をとり続けたのです。長崎では知らない人がいないお医者さんのようです。

人は失ってみないとその大切さを分からないものなのでしょうか？今の日本で、いつ空から落ちてくるかわからない爆弾に命を脅かされ、空襲警報が鳴れば防空壕に駆け込むなんて生活を想像するのは難しいです。食べるもの、住むところ、家族や友人・・・あって当たり前のものなのでしょうか？

長崎市浦上の東には金毘羅山があってそこから日が昇るそうです。さらに北には三ツ山と呼ばれる山があり、そこでも永井氏らは救護活動を行ったそうです。（帆場岳のふもとの六枚板？）いつの日にか、かの地に足を運び、鐘の音に耳をすませてみたいです。

長崎の鐘 (アルバ文庫)

• 作者: 永井 隆
• 出版社/メーカー: サンパウロ
• 発売日: 1995/04
• メディア: 文庫

タグ：ナガサキ 原爆 帆場岳

コメント 9

人は失ってみないとその大切さを分からないものなのでしょうか？

考えさせられますね、、、

考証学と想像力を駆使して、我々は次の世代の為に生きて行かなければいけませんね　頑張ります（笑）
by hir (2010-08-09 18:26) 

このあいだ，やっと順番がまわってきて
「週末，森で」を読みました。
すごくほんわかしていて，会話のなかでも
気付かされること多くて良かったです^^
by リュカ (2010-08-10 06:32) 

今の日本では考えにくいことだからこそ、
この悲しい体験を後世に伝えることを忘れてはいけませんね。
二度と悲しい戦争が起こらないように。
by 肉球 (2010-08-11 11:47) 

戦争、飛行機事故
夏は生命力あふれる季節ですが
多くの死を思う季節でもありますね
by 雉虎堂 (2010-08-12 14:20) 

☆hirさん
日本各地に米軍の基地がある現実。
戦争を体験した方にとってはとてもやり切れないものなのではないかと？
私たちの世代はあまりにも鈍感になっているのではないかと？

☆リュカさん
ありがとうございます＾＾
働く女性を応援しているような気もします。
都会の暮らしに疲れたらちょっと森に足を向けてみるのもいいのかもしれません。

☆肉球さん
まったくその通りです。
人間はいかに忘れやすく、同じ過ちを繰り返してきたことか･･･
子どもたちにはやっぱり笑顔が一番よく似合うような気がします。

☆雉虎堂さん
お盆ですね･･･
日本の風習、とても大切なもののように思えてなりません。
しずかに魂の言葉に心を傾けてみたいと思います。

☆みなさま
訪問、nice!、コメントありがとうございます。
自分の意見をきちんと述べなかったことに後悔しきりです。
命がけで筆をとった著者に対して失礼極まりないです。
私は、やっぱりいかなる戦争に対しても「ＮＯ」と言い続けたいと思います。
戦争は人間を否定する行為に他なりません。
by montblanc (2010-08-12 20:28) 

今日は　よろしくお願いしますね^^すごいですね＾＾
by プラダ 財布 (2013-07-28 05:56) 

突然訪問します失礼しました。あなたのブログはとてもすばらしいです、本当に感心しました!
by プラダ トート (2013-07-28 05:56) 

こんにちは、またブログ覗かせていただきました。また、遊びに来ま～す。よろしくお願いします
by プラダ バッグ (2013-07-28 05:56) 

お世話になります。とても良い記事ですね。
by レイバン サングラス (2013-07-28 05:57)