宙の名前

もう一つ空の本。同じ空でもこちらは夜の空。
「宙」と書くと果てしない宇宙を感じさせてくれます。山の上で見る星空は、それはもうきれいなものです。あまりに星が多すぎてどれが星座だか分からなくなってしまうくらい。宇宙にちょっとだけ近づいた気分にさせてくれます。

街の灯の少なかった昔は平地でもこんな星空をみれていたのでしょうね。そして星をつないで星座を作り、言葉をつないで神話を作ったのですね。なんともロマンチックです。街の中にいるとどうしても星空を見上げる機会が少なくなってしまいます。さびしい限りです。朝日や夕日、雲の流れや星の瞬きにふと足を止めて空を見上げる、そんな時間を大切にしたいものです。

今の時期にみれる星はアルクトゥルス（うしかい座）とスピカ（おとめ座）の夫婦星。アルクトゥルスの由来は「熊をおうもの」、おおぐま座（北斗七星）を追いかけているのです。和名では「麦星」、麦の刈入れのころに輝く星だから。オレンジ色に光るこの星は３番目に明るい恒星なので見つけやすいかもしれません。スピカの由来は「尖ったもの」で女神が持つ麦穂の穂先に位置します。青白く輝くこの星はその美しさから和名は「真珠星」と呼ばれています。

この本もロングセラーです。月や夜空も含めてのたくさんの写真と東西の素敵なことばが散りばめられています。不思議なことに山に関する星座はみつかりませんでした。そのかわりに「横着星」や「酒星」が気になりました。

宙(そら)の名前

• 作者: 林 完次
• 出版社/メーカー: 角川書店
• 発売日: 1999/12
• メディア: 単行本

タグ：星座 夫婦星

コメント 10

一時期天文マニアの方にお世話になって、天体観測に連れて行ってもらっていました
星、星座の由来を聞いて楽しかった思い出があります
なかなか、魅力的な本ですね

by hir (2009-06-01 18:10) 

こっちの本は知りませんでした。
横着星(笑)
まるで私のようですｗｗ
by リュカ (2009-06-01 18:45) 

こんばんわ☆
「そら」でもいろいろありますよね！！
北斗七星、好きな星座です＾＾*
by qoo2qoo (2009-06-01 20:33) 

空が綺麗な田舎の観察会に参加してみたいなぁ
by yamachan (2009-06-01 21:01) 

>hirさん
天体観測ステキですね！
星座ってどれがどれだかはじめは分かりませんよね。
でも聞いて納得、見て納得ですね。
望遠鏡を使ってみる星はまた違った魅力がありますね♪

>リュカさん
横着星はりゅうこつ座のカノープス。別名「無精星」とか「道楽星」(^^)
あんまり地平線から上がりたがらないので東京から見えるかな～？
でも、この星をみると長生きできるそうですよ♪
長生きして宇宙旅行を楽しんでくださいね！

>qoo2qooさん
北斗七星、好きなのですね！
かわいそうなくまのお話があるのです。
しっぽをのばしていくとアルクトゥルスが見つかりますよ！

>yamachanさん
田舎には立派な天文台があって一般開放してたりしますね！
望遠鏡を使わなくてもたくさん楽しめますね！
いつもかわらない星空ではなくて毎年いろんな事件が起こっています？
by montblanc (2009-06-01 21:24) 

以前、蛍を見に行ったときに山道で見た星空はキレイでした☆
町では星が見えないので寂しいですね。
by mikanchan (2009-06-02 15:42) 

スキーで行った信州ですごく星がたくさんあるのにビックリした記憶があります。。街の中では殆ど見えませんからね。星座の物語・・・また楽しみにしていますね。。
by エリザベート (2009-06-02 20:48) 

>mikanchanさん
蛍と星、すてきな組み合わせですね。
蛍が天にのぼって星になるのか？
星が下りてきて蛍に灯をともすのか？

>エリザベートさん
冬の空は一際星がきれいですね？
星灯りに輝く雪山も幻想的できれいですよ！
星座のお話なんにしましょうかね(^^)
by montblanc (2009-06-03 06:34) 

こんにちは。初めまして☆このシリーズ私も好きで日本でもってました（＾＾）
今は南半球の星空。。。あまり有名なものがなくてちょっとだけ寂しいです（笑）
by はりなたる (2009-06-04 11:35) 

>はりなたるさん
こんにちは！NZからのコメントありがとうございます！
南半球といえば南十字星☆
初めてみたときの感動は今でも忘れません！
by montblanc (2009-06-04 21:30)