北斎の『冨嶽三十六景』 [写真集・詩集・絵本]
7月1日は富士の山開き。江戸時代はシーズンに1万6千人という記録があります。昨年2008年は富士山への登山者は過去最高の30万人を越えました。オーバーユースが気になりますが、何よりも事故のないことを心から願うばかりです。(6/28現在、上部は残雪が多いみたいです。)
北斎の『冨嶽三十六景』、誰もが目にしたことがあるのではないでしょうか?
サーファーどころかゴッホもびっくりの「神奈川沖浪裏」は"big wave"として世界的にも有名です。
これからの季節なら「凱風快晴」通称:赤富士でしょうか?
「山の色は?」と聞かれて何色を思い出しますか?緑?茶色?
山の色は千変万化、紺に紫にピンクにグレー・・・言葉では言い表せないような色に変わるのです。中でも朝日や夕日に赤く染まる様子は壮観です。朝と夕では同じ赤でも色がまったく違うのです。
『冨嶽三十六景』実は46枚。「表富士」と呼ばれる36枚とあまりの人気のために追加された「裏富士」と呼ばれる10枚。その中で今回私がおや?と思って選んだのは「諸人登山」なぜかというとこの絵にはどこを探しても富士山の姿が描かれていないのです。それは登っているときの様子だからです!
白装束に菅笠に金剛杖、岩の洞穴は休憩する人で超満員、どことなく疲れた表情、当時の様子をよく表しています。今は車で五合目まで登れてしまう富士山ですが、江戸時代は「富士講」と呼ばれる信仰の登山が盛んだったのです。毎年お金を積み立てて、江戸からは麓まで片道一週間の長旅、女人禁制で、登る途中途中で「役銭」と呼ばれるお金を払わなければならなかったのです。
忘れてしまいそうな本の紹介。冨嶽三十六景を一覧できる書籍は意外と少ないのです。
この本は浮世絵の研究者である大久保純一氏が構図や自然や旅などいくつかのテーマごとに解説しています。
Webでも簡単に『冨嶽三十六景』をみることができます。
☆富士のお膝元山梨県立博物館のホームページでは富士山のバナーをクリックすると「富士山」世界文化遺産登録応援ページで広重の2つの三十六景と共にご覧になれます。
☆山口県立萩美術館・浦上記念館のホームページでは収蔵作品検索システムの浮世絵の絵師名一覧から北斎を選んで検索するとよいでしょう。ここの浮世絵コレクションはすごいです!
でも版画の風合いは、ディスプレイではどうしても再現できません。美術館に足を運んで実際に目にしてみたいものです。広重の富士と比べてみるのも面白そうです。
『冨嶽三十六景』は北斎が70歳を過ぎてから描かれたもの。改号すること30回、転居すること93回、一生絵を描き続けた北斎の生涯についても興味深いものがあります。
北斎の『冨嶽三十六景』、誰もが目にしたことがあるのではないでしょうか?
サーファーどころかゴッホもびっくりの「神奈川沖浪裏」は"big wave"として世界的にも有名です。
これからの季節なら「凱風快晴」通称:赤富士でしょうか?
「山の色は?」と聞かれて何色を思い出しますか?緑?茶色?
山の色は千変万化、紺に紫にピンクにグレー・・・言葉では言い表せないような色に変わるのです。中でも朝日や夕日に赤く染まる様子は壮観です。朝と夕では同じ赤でも色がまったく違うのです。
『冨嶽三十六景』実は46枚。「表富士」と呼ばれる36枚とあまりの人気のために追加された「裏富士」と呼ばれる10枚。その中で今回私がおや?と思って選んだのは「諸人登山」なぜかというとこの絵にはどこを探しても富士山の姿が描かれていないのです。それは登っているときの様子だからです!
白装束に菅笠に金剛杖、岩の洞穴は休憩する人で超満員、どことなく疲れた表情、当時の様子をよく表しています。今は車で五合目まで登れてしまう富士山ですが、江戸時代は「富士講」と呼ばれる信仰の登山が盛んだったのです。毎年お金を積み立てて、江戸からは麓まで片道一週間の長旅、女人禁制で、登る途中途中で「役銭」と呼ばれるお金を払わなければならなかったのです。
忘れてしまいそうな本の紹介。冨嶽三十六景を一覧できる書籍は意外と少ないのです。
この本は浮世絵の研究者である大久保純一氏が構図や自然や旅などいくつかのテーマごとに解説しています。
Webでも簡単に『冨嶽三十六景』をみることができます。
☆富士のお膝元山梨県立博物館のホームページでは富士山のバナーをクリックすると「富士山」世界文化遺産登録応援ページで広重の2つの三十六景と共にご覧になれます。
☆山口県立萩美術館・浦上記念館のホームページでは収蔵作品検索システムの浮世絵の絵師名一覧から北斎を選んで検索するとよいでしょう。ここの浮世絵コレクションはすごいです!
でも版画の風合いは、ディスプレイではどうしても再現できません。美術館に足を運んで実際に目にしてみたいものです。広重の富士と比べてみるのも面白そうです。
『冨嶽三十六景』は北斎が70歳を過ぎてから描かれたもの。改号すること30回、転居すること93回、一生絵を描き続けた北斎の生涯についても興味深いものがあります。
くじいただいて帰ります
by motoha (2009-06-29 12:07)
こんにちは。
富士五合目といえはハタチの頃にバイク仲間と朝日を見に行った事が
思い出されます。夕方出発で夜中に到着、時期は十月中旬...
空にはアンドロメダ銀河色の凄い星空が広がっていて
星の多さで星座が解らない程でしたが、5分と感動は続きません
でした......寒すぎて(^^; (冬山という認識ゼロの軽装でした)
バイクの車体カバーをテント代わりにして、なんとか朝を迎え
雲海から昇る朝日を見れましたが、下手をすれば凍死しそうな
思いをしました。今はいい思い出ですが(^^;
by Bacchus (2009-06-29 14:28)
山の色・・・そんなに変わるのですね。一週間くらいの旅行ではなかなかいろんな表情を見るのは難しいですね。・・・老後の楽しみに・・^^;
by エリザベート (2009-06-29 21:30)
北斎の作品は美術展で観たことがあります。
(三十六景と赤富士は覚えがあります)
やはり本物を目の前にすると圧倒されますね!
富士山、一番最近で感動したのは、
F1の時に5合目で朝焼けを見ました。
それは見事でした~☆
by mikanchan (2009-06-29 21:50)
一度でいいから、誕生日にご来光を拝んでみたいです。
by ひろP (2009-06-29 21:57)
北斎の絵は、本当にすごいな~って思います。
晩年も精力的に描いたパワー、感服です(笑)
by リュカ (2009-06-29 22:16)
☆motohaさん
王様にお越しいただいていたのですが、
今日から秋蔵&ハルにしました♪
☆Bacchusさん
山の上で星をみると宇宙にいるような気分になるときがあります。
五合目でも下界より15~20度も気温が低いのです。
10月といえば真冬ですね。生還されてなにより(^^)
☆エリザベートさん
いえいえ、たった一日の間でもドラマチックにその表情を変えるのです。
もちろん天気が悪いときは無理ですが・・・
☆mikanchanさん
F1と富士山すごい取り合わせですね♪
本物の絵を見られたのですね!うらやましい・・・
☆ひろPさん
ステキな企画ですね♪
なんか人生観変わってしまうかも?(^^)
☆リュカさん
あの迫力、ホントにすごいですね~!
なんかパワーにあふれていて見ているだけで元気になれそうです☆
by montblanc (2009-06-29 23:19)
おはようございます
くじ頂いていきます (^_^)v
by tochiro (2009-06-30 06:47)
出来たら北斎のような写真を撮ってみたいです。
by ナビパ (2009-06-30 08:29)
富士山まだ雪が多いって聞いて、びっくりしました。
近年温暖化で、すぐ溶けているんだと思ってましたよ。
富士山、5合目までしか行ったこと無いんですけど、
登ってる人は昔でも大変だったんですね。
北斎さんはカッコいいなあーって憧れています。
版画すきなんです(^_^)
by ホシ (2009-06-30 13:33)
☆tochiroさん
どうぞお持ちください!
当たるといいですね(^^)
☆ナビパさん
構図も素晴らしいですよね♪
北斎のような写真みてみたい(^^)
☆ホシさん
標高の高いところの雪は梅雨の雨でようやくとけるのです。
五合目から先がまた大変ですね。最近は混雑もしてるようです。
山の版画、有名無名を問わずステキなものがたくさんありますよ(^^)
6月にお越しいただいた皆様ありがとうございます!
明日から7月ですね♪
暑さに負けずお過ごしください。
by montblanc (2009-06-30 23:33)
山梨県立博物館HPの「三十六景」は、同館で数年前に行った企画展「北斎と広重」展図録からの引用になっているのですが、この展示図録が今は絶版になっているのですが、面白いですよ。
それぞれの絵の解説と場所の特定だけでなく、絵を図式化して描かれているものの解説もしています。民俗図解みたいなものですね。
by denden416 (2009-07-02 00:48)
好物です。ってあんまり詳しくはないのだけど・・・。
基本、絵画系は初見なんで^^;
でも、江戸時代好きにはたまりません^^
by nayusa (2009-07-02 09:58)
☆denden416さん
情報ありがとうございます。
その企画展みてみたかったです。
品切れの図録も気になっています。
どこかで目にする機会があればよいのですが・・・
☆nayusaさん
それはよかったです。
江戸時代、知らないことがいっぱいです。
もっと好物なのは読み物系ですか?(^^)
by montblanc (2009-07-03 05:06)
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人気長財布 http://www.airszx.com/
by 人気長財布 (2013-10-23 16:31)