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あしたはアルプスを歩こう [ヨーロッパアルプス]

「ドロミテ」私がイタリアで一番行ってみたいところ。それはローマでもヴェネチアでもフィレンツェでもなくこのドロミテなのです。ヨーロッパアルプスと一口に言っても、地中海に始まり、ウィーンに消えるまで長さ1200kmに及びます。場所はアルプスの東端、オーストリアとの国境近くです。特徴は石灰岩(ドロマイト)の白い岩峰群、空に立ち上るこれらの山々を見てみたいのです。

第一次大戦までは、オーストリアに属し、南チロルとも呼ばれました。週末にはドイツからクライミングにやってくるほどです。アルプスの数々の登攀もドロミテが礎になっているといっても過言ではないようです。その辺の話は、ダグ・スコットの『ビッグ・ウォール・クライミング―その歴史・技術・用具 (1977年)』に詳しいのですが、一般向けではないかもしれません。クライミング好きの人におすすめです。

ドロミテに関する本は意外に少ないです。ようやくみつけたのがこの本。山もトレッキングも知らないという小説家の角田光代さんがBSの番組取材で訪れた様子を書き綴ったもの。イタリアのおいしいご飯の話もたくさんあり、とても読みやすいです。しかし、挿入されている地図写真がモヤモヤ・・・。

そんなもやもやをスッキリさせてくれるのが、yukitanさんのブログ『たびたびうきうき』で紹介されているドロミテのきれいな写真たち。連載中で8/19現在の最新記事はこちら⇒「イタリア:ドロミテ 18」(初回はこちら⇒「イタリア:ミラノ~ドロミテ 1」)本よりもオススメしてしまいます。

そう言えば、最初に買った登山靴のメーカーも「ドロミテ」でした。以来、「スカルパ」とかイタリアの登山靴を愛用しています。(国の形が「靴」だから履きやすい靴を作るのかも?)


あしたはアルプスを歩こう (講談社文庫)

あしたはアルプスを歩こう (講談社文庫)

  • 作者: 角田 光代
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/07/14
  • メディア: 文庫

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ビアフェラータ (via ferrata)

あまり日本ではなじみがありませんが、岩場に固定されているワイヤーや鉄はしごなどを使って山登りをするスポーツです。単に「フェラータ」ということもあります。クライミング技術が高くない人でも比較的安全に岩登りを楽しめます(高所恐怖症の方はちょっと無理かも?)。「鉄の道」という意味があるようです。

第一次大戦中、イタリアはドロミテ周辺の地域に侵攻し、ドイツ・オーストリア帝国から防御するため、ドロミテ山群のいたる所に要塞を作りました。兵士が安全に移動するため、それらをワイヤーや梯子、トンネルで結びんだのが、ビアフェラータの始まりです。今ではスポーツとして世界中で楽しまれています。

個人的には山の鉄ハシゴ、嫌いです。点検はしているとはいえ、いつ外れかねないかと思うとぞっとします。
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hir

私、高所恐怖症なんです、、、
でも、山は大好きなんです
鉄梯子、、、登った事無いですが、想像するだけでぞっとしますね、、、
by hir (2009-08-19 19:16) 

Bacchus

こんにちは。
「ドロミテ」は、巨大な岩がくっついたような山々という印象です。
登山靴は「スカルパ」のサミットライトGTXがカッコいいですね。
高価で軽い方なんでしょうけど重くてバテそうですが(^^;
by Bacchus (2009-08-19 20:36) 

montblanc

☆hirさん
私も高所恐怖症だったりして(^^);
それはそれは長いハシゴみたいですよ。高度感満点!
専用の確保器もあります。

☆Bacchusさん
クンブレ、サミットと続くこのシリーズの足入れ感はサイコーです☆彡
ご存じがも知れませんが、スカルパはイタリア語で「靴」のことだとか!
靴は軽いに越したことはありませんが、
フィットした靴は自分の足のようであまり重さを感じないかもです?
by montblanc (2009-08-19 20:58) 

yamachan

yukitanさんのところの雄大な自然は良いですよねぇ
by yamachan (2009-08-19 22:14) 

mikanchan

ドロミテ、yukitanさんのブログで拝見してますが、
素敵な場所ですね♪
いつか行けるといいですね^^
私も高所恐怖症です。昔は平気だったのですが。
何も怖くない!と、前にグングン進んでたあの頃はどこへ?(笑)
by mikanchan (2009-08-20 01:28) 

エリザベート

国内の山ばかりでなく海外も行っておられるのですね^^
やはり・・空気は違いますか??
by エリザベート (2009-08-20 09:10) 

yukitan

ドロミテの記事の紹介有り難うございます。
ドロミテの山の形は独特で魅力ありますね。
私は高いところは平気なのでロープウェイなどを使ってハイキングはしますがロッククライミングはできません。
ロッククライミングが好きな人には尚更魅力的な場所ですね。
by yukitan (2009-08-20 14:55) 

mint_tea

はじめまして。黄昏の線路さん経由で来ました。
私も山関係の本を読むのが好きなので反応してしまいました。
ドロミテ山郡、私もいつか見てみたいところです。
ドロミテに関する本があったのですね。
この角田さんの本も読んでみようと思います。
by mint_tea (2009-08-20 20:57) 

gyaro

高所恐怖症でしたが、
カメラを始めてから少しマシになりました☆
山からの眺めも近々体験予定です^^
by gyaro (2009-08-21 13:03) 

montblanc

☆yamachanさん
とてもよいです(^^)
写真の中に入っていきたいと思うくらい!

☆mikanchanさん
ありがとうございます!
何も怖くない、頼もしいようでずが、
振り返ってみるとちょっと怖いかもしれませんね?

☆エリザベートさん
地球上の空気はみんなつながっているはずなのに
その味はちょっとずつ違うようです♪
雰囲気で言えば、登山に対する考えかたは様々ですね。

☆yukitanさん
こちらこそステキな写真を楽しませて頂きましてありがとうございます。
心ウキウキです♪
ハイキングも楽しい所だと聞きます(^^)それに冬のスキーも☆彡
食べ物がおいしいのも魅力ですね(^o^)

☆mint_teaさん
コメントありがとうございます。
「青空の扉」ステキなブログタイトルですね☆
ゆっくり遊びにいきます(^^)
ブレンナー峠を越えてチロルと組み合わせても面白そうです♪

☆gyaroさん
高所恐怖症にカメラが有効?その理由に興味津々です。
山からの眺め楽しみですね♪お天気に恵まれますように!
カメラに夢中になって足を滑らせたなんて話もありますので
くれぐれもご注意を。写真も楽しみです☆彡
by montblanc (2009-08-21 17:46) 

黄昏の線路

「ドロミテ」のことは正直知らなかったので、興味深く拝見させていただきました。
ビアフェラータもなかなかスリルありそうですね。
そのルーツが兵士たちだというのも面白い話ですね。
鉄ハシゴ自体は確かに心配なような気がしますね・・・。
by 黄昏の線路 (2009-08-22 23:09) 

montblanc

☆黄昏の線路さん
アルプスと言えばスイスが有名ですが、あまり知られていない所がたくさんありそうです。お決まりの観光ルートから一歩外れたところ、私は好きです♪
by montblanc (2009-08-24 04:57) 

GT-FOUR

谷川岳で、設置してあった鎖を引っ張ったら切れました。
いきなり体重かけていたら、谷底に真ッ逆さまでした。
何事も自分で確かめないと信用しない(?)用心深さが幸いしました(^^;
by GT-FOUR (2009-09-06 05:56) 

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