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ラインホルト・メスナー自伝 [クライミングの本]

ドロミテと言えば、イタリアの生んだ偉大なる登山家、ラインホルト・メスナー氏(Reinhold Messner, 1944~)の名前を挙げないわけにはいきません。彼はドロミテ北部(南チロル)のフネス谷に生まれました。なんと彼の所有する古城フィリミアーノ城(ドイツ語ではジグモント城)は山岳博物館になっています。

世界陸上でジャマイカのウサイン・ボルト選手が、100mで9秒58、200mで19秒19の世界記録を更新して世界を驚かせています。登山界においてはメスナーも人類の壁を破った一人です。世界で最初にエベレストに無酸素で登頂(1978)、世界で最初に8000m峰14座に登頂(1986)とその偉業を数え上げればきりがありません。

この本では「超人」と呼ばれているメスナーのクライミングに賭けた半生が綴られています。世界を舞台にした冒険の記録でもありますが、そればかりではありません。彼の登山に対する多くの賞賛の影には、辛辣な批判も数多くありました。その狭間で悩み、いかに山に向き合い、いかに自分に向き合ったのか・・・一人の人間としての生の声を聞くことができます。

私は超人的な数々の記録よりも、NHKで放送された彼の故郷のドロミテで子どもたちに登山を教える番組がとても印象深く記憶に残っています。彼の発する言葉の一つ一つが岩に打ち込むハーケンのように深く心に響きました。


ラインホルト・メスナー自伝―自由なる魂を求めて

ラインホルト・メスナー自伝―自由なる魂を求めて

  • 作者: ラインホルト メスナー
  • 出版社/メーカー:TBSブリタニカ
  • 発売日: 1992/11
  • メディア: 単行本


  • ※amazonでは阪急コミュニケーションズになっています

夏の終わりのヒマワリ~不思議ならせん~

0, 1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, 89, 144, 233, ・・・
フィボナッチ数列と呼ばれるこの数字は前の2つの数字を足した数列です。
なんとヒマワリの種にもこの数字が見つかるという自然界の不思議。
フィボナッチは中世イタリアの数学者Leonardo Fibonacciから。
『算盤の書』(1202年)でアラビア数字をヨーロッパに紹介しました。





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hir

メスナーって登山用品ブランドの名前で聞いた事があるのですが、この方のブランドなのでしょうか?
ゴルフでいう、アーノルドパーマー的な、、、

by hir (2009-08-21 18:38) 

montblanc

おそらく東京の登山用品店「ニッピン」が8000m峰で使うためのメスナーのテントを開発したことを皮切りに売り出しているブランドですね。
APが日本ブランドということでは共通していますが、そこまでのシェアはありません。見たことはありますが、使ったことはありません。
by montblanc (2009-08-21 19:15) 

にごろ

フィボナッチの数列って一般項が無理数で表される点や黄金比が含まれているのが面白いですね。
ヒマワリの種の並び方で渦の数が右巻きが34、左巻きが55になってますよね。確か…。
植物の葉の付き方も360°×1/2などという開度が植物の種類によって違っていて、それを並べると、分母分子がそれぞれフィボナッチ数になっているそうですね。
不思議だなぁ~。
by にごろ (2009-08-21 20:43) 

yamachan

日照不足と言われてたので、向日葵咲いてますねぇ
by yamachan (2009-08-21 22:44) 

mikanchan

メスナーの登山の裏側には批判の声もあったのですね。
何かを成し遂げる人には攻撃はつきものなのでしょうか。
ヒマワリは不思議ですよね。
太陽の日差しをたっぷり浴びるために、
首を動かして太陽をキャッチしてますもんね。
だからみんな同じ方向を向いているし。
by mikanchan (2009-08-22 03:18) 

montblanc

☆にごろさん
実際に数えてみようとしたのですが・・・挫折です。
種ができてから再チャレンジしてみたいと思います。

☆yamachanさん
天気が悪くてうつむき加減だったひまわり。
これから咲くひまわりは元気に咲いて欲しいです♪

☆mikanchanさん
特に実弟を失ったナンガ・パルバットの時には、
人間不信に陥るくらいのものだったらしいです。
本当にヒマワリは太陽の花といってもいいですね♪
みているだけで元気になりそう\(^o^)/
by montblanc (2009-08-22 05:31) 

yukitan

ドロミテの子供達は小さなころからクライミング練習するようですね。
偉大な登山家の気持ちのこもった教えを聞いた子供たちもまた登山家になって受け継がれていくのでしょうね。
青い空にひまわり、綺麗ですね。
by yukitan (2009-08-23 01:59) 

montblanc

☆yukitanさん
アルプスにおいて登山は一つの文化としてしっかり根づいているようです。
子どものクライミングも大人が見守り、段階を経てステップアップしていくので安心です。登山家になるならないに関わらず、山で得た経験が生きる糧になってくれればいいなぁなんて思います。
by montblanc (2009-08-24 04:56) 

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