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白い蜘蛛 [ヨーロッパアルプス]

アイロンで思い出したのが、この山。アイガー(Eiger)です。まるで立てかけたアイロンのような標高差1800mのその絶壁は、マッターホルン、グランドジョラスと共に登攀が困難な「三大北壁」の一つに数えられています。

登攀ルートにつけられた名前からもその困難さが伺えます。「燕の巣」や「死のビヴァーク」それに「神々のトラヴァース」、いくつもの「雪田」を越えて最後の難所が「白いクモ」と呼ばれる場所なのです。岩壁に白い足を伸ばしたその蜘蛛は、雪崩や落石で容赦なく登攀者たちを襲います。

スリリングなクライミングの様子だけではなく、アイガーの登攀の歴史やヨーロッパの登山の歴史を知る上で欠かすことのできない一冊です。著者であるハインリッヒ・ハラーはアイガー北壁の初登攀者の一人であるばかりでなく、後にヒマラヤを目指し、ダライ・ラマとの交流で知られる「セブン・イヤーズ・イン・チベット 」を書いています。


新編・白い蜘蛛 (yama‐kei classics)

新編・白い蜘蛛 (yama‐kei classics)

  • 作者: ハインリッヒ ハラー
  • 出版社/メーカー: 山と溪谷社
  • 発売日: 2000/08
  • メディア: 単行本


ちょっとスチームがいっぱいのアイガー北壁。 山頂は3975m。
なんとこの岩山の中をくりぬいて登山鉄道が通っているのです!
おとなりのユングフラウJungfrau 4158m(「若い娘」という意)
左の低いところに山頂駅が見えます(ちょっと日があたっている岩みたいなの)。
標高3454mのヨーロッパで一番高いところにある駅です。


nice!(24)  コメント(7) 
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コメント 7

hir

ハラーさんと言えばブラピを思い起こしてしまう位、セブンイヤーズインチベット、見まくりました
よく知りませんでしたが、ハラーさんて山の分野でもすごい方だったのですね、、、そういえば、映画でもそういう話がありました、、、

by hir (2009-09-09 18:07) 

リュカ

「セブン・イヤーズ・イン・チベット 」、面白かったです。
それを書いた人なのですね^^
登山鉄道が走っているなんてビックリです。
乗って車窓を眺めたら感動しそうですね。
by リュカ (2009-09-09 22:21) 

montblanc

☆hirさん
「セブンイヤーズインチベット」見てないのです。
ブラピが主演なのは知っているのですが・・・
「バーティカルリミット」も見てないし(^^);
今度、機会を作ってみてみます♪
さらなる高みをめざして、ヨーロッパからヒマラヤへ。
誰も登っていない頂を目指していた時代でした。

☆リュカさん
本は読んだことがあるのですが・・・
チベットの探検記とかワクワクします(^^)
登山鉄道、アイガーのお腹の中に入ってしまうと真っ暗闇です!実はそのアイロンのような絶壁の真ん中に窓があるのです!採掘した岩石を排出したり、登山者を救助したり、夜には灯りがつきます♪そしてまばゆい山頂に出ると、ヨーロッパで一番大きい氷河が延々と眼下に伸びて、氷の宮殿もあるのです!(記事にした方がよいかな?)

by montblanc (2009-09-10 23:36) 

qoo2qoo

こんばんわ☆
いつもありがとうございますo(´▽`*)/
※今日はお礼までに失礼します。(*- -)(*_ _)ペコリ
コメント読ませてもらってます。お休みなさいです。( ・д⊂ヽ゛
by qoo2qoo (2009-09-11 00:23) 

montblanc

「お団子座☆」に「ホットケーキ座☆」
さてさて夢の中の夜空で輝いていたのは何座だったでしょうか(^^)?
by montblanc (2009-09-11 06:03) 

hiko

毎度ながらヨーロッパ人の自然への征服心というか、
かなりの極地を自分の管理下におこうとする姿勢は
凄いものがありますよね。
山にいるのが神様なのか魔物なのか、文化の違い
なのでしょうか。
by hiko (2009-09-13 20:59) 

montblanc

☆hikoさん
リゾート開発も桁外れですね(^^);
アルプスにロープウェイや鉄道を敷設してしまおうという発想!
一方で自分の足で歩くことも大切にしているのが興味深いです。
by montblanc (2009-09-13 22:36) 

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