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親鸞 (下巻) [一般書]

上巻を読んでから二月が経ってしまいました。時代は、平氏と貴族が栄華を極めた平安時代から、源平合戦など動乱の時代を経て、武家政権である鎌倉時代に入ったところ。天台宗の総本山である比叡山で子どものころから修行や学問に励んだ範宴(親鸞)が、六角堂で百日参りをするところから始まります。そこでお告げを受けた親鸞は浄土宗の法然のもとへ。舞台は東山吉水へ移ります。仏教にとっても大きな転換点だったようです。

最近では、読経の後に講話の時間がよくあります。形式的になってしまった仏教の背景を知るたびになるほどと思うことがよくあります。親鸞たちは「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えることによって衆生が救われると説いて、民衆に仏教を広めていきました。

下巻の最後では、浄土宗は上皇の怒りに触れ念仏停止(ちょうじ)になってしまい、親鸞は越後(上越市)に流されるのです。その5年後、赦されて東国布教(長野から茨城)を始めるのですが、続編を望むところです。


親鸞 (下) (五木寛之「親鸞」)

親鸞 (下) (五木寛之「親鸞」)

  • 作者: 五木 寛之
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/12/26
  • メディア: 単行本


比叡山、足を運んだことがないのですが、地図で確認したら広大なエリアなので驚きました。
大きく「東塔(とうどう)」、「西塔(さいとう)」、「横川(よかわ)」の3つのエリアに分かれます。
山全体がお寺といったイメージでしょうか?
Google mapで3ヶ所マークしてみました。
1.比叡山横川 / 2.六角堂 / 3.東山吉水付近




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ikuko

こんなに広範囲だとは、私も知らなかったです。
(すんごく)昔、坂本近くの安い宿に春と秋に
お仕事仲間と泊まりがけで遊びに行ったのを思い出しました〜^^
by ikuko (2010-04-06 13:31) 

hir

私、無宗教なんですが、宗教をモチーフにした話って好きなんですよね
生活に根ざした知恵がありますよね、、、
googleの地図って載せられるんですね
これ、楽しいですね!
機会があったら私もまねさせて頂きます!

by hir (2010-04-06 21:02) 

リュカ

これ、じっくり読んでみたいです。
読み応えありそうですね。
by リュカ (2010-04-06 21:42) 

肉球

比叡山には行ってみたいなぁと思ってます。
そんなに広範囲だと1日じゃまわりきれないかな。
by 肉球 (2010-04-07 00:29) 

montblanc

☆ikukoさん
3つのマークが比叡山の範囲ではないのですが・・・
誤解されてしまうような地図掲載だったでしょうか・・・?
一度行ってみねばなりませんね(^^);

☆hirさん
そうですね、生きる知恵がちりばめられていますね。
google mapちょっと試験的に載せてみたのですが・・・
GeekなぺーじというとこにはGMapCreatorという
簡単作成ツールがあります(^^)

☆リュカさん
リュカさんが好きな平家の次の時代ですね(^^)
新聞の連載小説だったので意外にスラスラと読めてしまいました。
かなり史実も調べて書かれているようです。

☆肉球さん
肉球さんの熊野古道レポート素敵でしたね♪
関西の歴史の道、ぜひとも歩いてみたいです。
いろんなプランを練るのも楽しそうです。


by montblanc (2010-04-07 23:01) 

mint_tea

比叡山は広いですよね~。
ゆっくり順に周ってみたいと思いつつ、つい根本中堂だけで
済ませてしまうことが何度かありました。
森の中で気持ちが良いです。
比叡山というと横川の僧都と千日回峰行というイメージです!
by mint_tea (2010-04-14 20:19) 

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