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印刷に恋して [一般書]

花火の火薬は古代中国の四大発明の一つ。そう言えば、印刷もそうだったはずです。私の子供の頃には、まだ「ガリ版」がありました。鉄筆やボールペンでロウのついた紙に原稿を書いて手回しの印刷機にかけた記憶があります。小学校の頃には、緑の罫線の紙に鉛筆で原稿を書いて、グルグル回る機械で版を作り、自動式の印刷機でわら半紙に印刷して、テストや文集を作っていました。プリントゴッコ(生産終了!)も小さな印刷機ですね。今は全部複合コピー機にお任せなのでしょうか?

この本の著者は「王様のブランチ」の読書コメンテーターでも知られる、ヒゲとメガネの松田哲夫さん。本の編集者だったのですね!印刷に関する体験ルポルタージュです。一字一字文字を拾って版を組む「活版」から、高速で大量の「オフセット」まで、私たちの身の回りにある印刷物の技術を内澤旬子さんのたくさんのイラストと共に分かりやすく書かれています。

紙の手ざわりとインクの匂いがたまらないという方にはオススメの一冊です。電子書籍など出版のこれからを考えるのにもよいでしょう。同じ著者の『「本」に恋して』も続けて読んでみたい一冊です。

それにしても暑いです。うだるような暑さ、熱中症には暮れぐれもお気をつけください。


印刷に恋して

印刷に恋して

  • 作者: 松田 哲夫
  • 出版社/メーカー: 晶文社
  • 発売日: 2002/01/10
  • メディア: 単行本


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ぷりん&りく

問題答えてくれてありがとでし~~☆
by ぷりん&りく (2010-08-24 10:04) 

リュカ

ガリ版!懐かしいです^^
小学校や中学校くらいまでは、テストもガリ版のものだった気がします^^
電子書籍が流通しても
やっぱり紙の本で読みたいって思っている私です。
by リュカ (2010-08-24 21:07) 

hir

懐かしいですねえ ガリ版!
学級新聞とか作ってたなあ(笑)
新婚当初はプリントゴッコでかみさんと一生懸命、年賀状を作ってました(笑)
これからはオンデマンド印刷の時代が来るんでしょうか?
そうしたら、今まで古本屋さんでしか見つけられなかったような書籍が、メーカーに受注出来る様になったりするのかな?
私的に神保町の住人?だった事があるだけに、ちょっと寂しいかな、、、(笑)
by hir (2010-08-25 19:32) 

こけもも

こんばんは。
印刷の最初はグーテンベルグと学校で習った事を思い出しました。
ガリ版は先生から他の人の分まで清書しなさいと言われて辛い思い出が・・・
先日、花火大会に行ってきたので、「日本の花火はなぜ世界一なのか」を読んでみたくなりました。欧州ではどこでも大晦日/新年に花火をするので、夏に花火を上げるのは日本だけだとか・・・
やはり夏の花火、それも大輪の花火が一番ですね。
暑いので、お気をつけてお過ごし下さい。
by こけもも (2010-08-26 00:37) 

montblanc

☆ぷりん&りくさん
こりらこそありがどうでし~~★
これから解答を見にいきますね~^^

☆リュカさん
謄写版(ガリ版)の発明者がエジソンだって知ってちょっとびっくりです!
これから本はどうなっていくのかとても気になります。
電子書籍元年?改めて紙の本のよさを実感しています♪

☆hirさん
コピー機全盛ですが、昔の印刷物には温かみを感じます^^
ん~「印刷」いろいろ考えさせられますね~^^
本はどこへ向かうのでしょうね?
将来は読むだけでバーチャルに体験できるようになるとか!
神保町、以前勤務先があったり、山や本のお店が多かったり好きな街です♪

☆こけももさん
私もグーテンベルクが真っ先に思い浮かべました^^
最初の印刷物が『聖書』でワインを作るブドウ絞り機からヒントを得たとか?
彼が現代の印刷システムを確立したことは間違いないようですね。
ガリ版、間違えられないプレッシャーがありましたね^^;
日本の花火は本当に情緒がありますね、迫力や華やかさだけでなく
一抹の切なさ感じたりもします。暑さも吹き飛ばしてくれるといいのですが・・・
by montblanc (2010-08-26 20:52) 

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