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ミニヤコンカ奇跡の生還 [遭難・セルフレスキュー]

未だ多くの方の所在がつかめないニュージーランドの地震、剱岳山域での山岳警備隊の事故、ショックな出来事が続いていてなんともやりきれません。

一瞬の間も惜しんで懸命に続けられる救助作業、生きて帰ってほしいという家族の想い・・・突然襲ってくる災害にあまりにも人は無力で命ははかないものです。地球のちょっとした気まぐれな動きに人の運命は飲み込まれてしまいます。どんな環境にあっても生きのびるという強い意志と生命力、そして生還を望むみんなの想いが奇跡を起こすことを願わずにはいられません。

この本は、1982年、登頂が困難な中国四川省のミニヤコンカ(7556m)で遭難した著者が、19日間の壮絶なサバイバルの末、生還したお話です。仲間とも別れ、肉体は傷つき、食べるものもなく、極限の状態から生きのびられた要因は何なのか?勇気を与えてくれる一冊です。昨秋、『ヤマケイ文庫』が創刊されて山の名著が読みやすくなっています。


ミニヤコンカ奇跡の生還 (ヤマケイ文庫)

ミニヤコンカ奇跡の生還 (ヤマケイ文庫)

  • 作者: 松田宏也
  • 出版社/メーカー: 山と渓谷社
  • 発売日: 2010/11/01
  • メディア: 文庫



タグ:遭難 奇跡 生還
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コメント 3

リュカ

ニュージーランドの地震。こんなにも長く行方不明の方々が出るとは・・・
生還の奇跡が起きること祈るばかりです。
今回紹介してくださった本も、いろいろ考えさせられそうな内容ですね。
by リュカ (2011-03-02 18:58) 

mint_tea

NZの地震、知ってる町が被害に遭っている姿を見ると切ないです。
剣岳の救助隊の方の遭難も、救われない気持ちになりました。
トムラウシ山の低体温遭難の本、読みました。
リアルに伝わってきて、色々考えさせられる本でした。。
へなちょこな私はツアー登山など付いていけないので考えられないですが、
夏山でも怖いですね。
このミニヤコンカの方は、生還してくれるのですね。
by mint_tea (2011-03-07 21:21) 

montblanc

☆リュカさん
人の運命ってなんなんだろうと災害が起こる度に思ってしまいます。
2週間がたって依然、行方が分からない方たくさんいらっしゃいますね。
ご家族の心情を考えるとやりきれない思いです。

☆mint_teaさん
NZの若者たちと一緒に働いていたことがあります(私も若者でした^^)
とっても気持ちが大らかでパワフルでした。
彼らの力を持ってすれば、傷が癒されるものだと信じています。

トムラウシの件は、あってはならない山行ですね。
あまりにリアルに状況が伝わってきて苦しくなります。
夏山でも「低体温症」により凍死する可能性があるという事実は登山者は知っておくべきことですね。
生と死は紙一重のものなのかもしれません・・・
だからこそ生きることを大切にしたいと最近よく思います。

by montblanc (2011-03-09 07:32) 

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