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ビッグ・ウォール・クライミング

なでしこジャパン、「すごい!」の一言でした。高山植物にタカネナデシコがありますが、可憐で美しい花をこれからの季節咲かせます。細かく裂けた花びらには可憐さばかりでなく、力強さやさわやかな風を感じます。

さて、ヴェネチアから北上してアルプスに向かいました。イタリアの列車は風を切るように走ります。終着駅から山へ登るバスはジェットコースターのようでした。コルチナダンペッツォは雷雨、厳しい自然から身を守る宿でほっと一息です。翌朝の山々はうっすらと雪化粧し、新緑と青空とのコントラストがとてもきれいでした。

アルプスの登山の歴史にはドロミテにおけるクライミングが礎となっていると言っても過言ではありません。ドロミテの山々は3000mを越えるぐらいしか標高がありませんが、ドロマイトと呼ばれる岩石からなるクライミングにはうってつけの岩壁がいたるところにあるのです。イタリアばかりでなく、ドイツなど近隣諸国などのクライマーもここでクライミングの腕を磨き、アルプスの氷と岩の世界を目指し、やがてはヒマラヤの高峰へと続くのです。そんなクライミングの歴史を知ったこの本は目からウロコでした。

ビッグ・ウォール・クライミング―その歴史・技術・用具 (1977年)

ビッグ・ウォール・クライミング―その歴史・技術・用具 (1977年)

  • 作者: ダグ・スコット
  • 出版社/メーカー: 山と渓谷社
  • 発売日: 1977/04
  • メディア: -


ドロミテエリアはヴィアフェラータと呼ばれる岩場にかけられたハシゴなどを使って山を登るスポーツが盛んです。そしてスキーをするにもはうってつけの四方に広がる裾野はとても魅力的でした。地元の方に言わせると1月がスキーのベストシーズンなんだとか?12月は休暇やフェスティバルで混んでいるけど、1月は静かで晴天率も高いという話です。
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リュカ

雄大な景色ですね~。
こういうところに行ったら、本当に自然の偉大さを実感出来そう^^
蒸し暑い日本から、また脱出したくなっているのでは???(笑)
by リュカ (2011-07-27 05:20) 

mint_tea

山に登るバスがジェットコースターとは、どんな速さでしょう(^^;)
シャモニーのロープウェイはフリーフォールのようだと思いましたが(*_*)
ドロミテ、格好いい~。見てみたい~
私にはクライミングは無理ですが、岩壁の裾野をぽくぽく歩きたいです。
スイスに行った時は、夏は雨でも乾燥してるなぁ…なんて思ったりしましたが、
ここ数日の日本の湿気はひどすぎですね(>_<)
by mint_tea (2011-07-29 22:28) 

hiko

ドロミテ、いつか必ず行ってみたいところの一つです。
クライミングはちょっと無理かもしれませんが、夏でも冬でも
あの岩の景色をみてみたいものです。
by hiko (2011-08-03 04:52) 

montblanc

☆リュカさん
暑すぎてヘロヘロになっておりました。
目を閉じればアルプスの風と言いたいところですが、5秒もちません。
日本にも素敵な自然がいっぱいなのでリュカさんのコメントを読んで
足を伸ばしたくなりました^^

☆mint_teaさん
S字状の山道を豪快に走っていくものですから、しかもレールはないし・・・
情けないことにバス酔いしてしまって大変でした。
ドロミテはとっても明るい感じがしました。シャモニは山が迫っててちょっと息苦しさを感じるときもあります。老若男女問わず山を楽しめる環境はヨーロッパは凄いなぁと関心します。おにぎりとは行きませんが山をみて食べるサンドイッチとかサイコーです。
少しはしのぎやすくなりましたが、秋の風待ちどおしいです。

☆hikoさん
必ずお越しくださいませ。私もずっといってみたくて・・・そう思っていたら実現しました^^けして標高があるわけではないのですが、空にそびえる岩壁群、ふもとのなだらかなライン、いつまで眺めていても見飽きない景色です。
by montblanc (2011-08-30 00:01) 

Jetstream777

下の写真のドロミテ、通りましたよ。 コルチナといい岩峰がすごい!
by Jetstream777 (2011-08-30 20:45) 

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