ROCK & SNOW 2010冬号 No.50 (雑誌) [クライミングの本]
その昔『岩と雪』という山の雑誌がありました。ストイックで先鋭的なその内容は、日本のクライミングが歩んだ道そのものです。まだ誰も足を踏み入れたことのない世界各地の山々に多くのクライマーたちが魅了され、足跡を残してきました。彼らの残したクロニクルの一つ一つは未だに色あせません。アルピニズムの原点に立ち返り、山へ向かうためのアイデアと勇気を与えてくれます。
「イワユキ」として親しまれたその雑誌は1995年169号を持って休刊します。それから3年この雑誌が創刊されました。「ロクスノ」と呼ばれるこの雑誌は、いつも「イワユキ」の影を背負ってきたような気がします。通巻50号、14年になると知ってかなり驚きです。ここ最近のフリークライミング、アルパインクライミング、山岳スキーの流れを振り返ることができる力の入った内容です。個人的にはこの倍の厚みがあってもよかったかななんて思ってしまいます。
真摯に山と向き合って伝えれれる数々の記録には胸が熱くなります。そんな記事をこれからも期待したいと思います。
「イワユキ」として親しまれたその雑誌は1995年169号を持って休刊します。それから3年この雑誌が創刊されました。「ロクスノ」と呼ばれるこの雑誌は、いつも「イワユキ」の影を背負ってきたような気がします。通巻50号、14年になると知ってかなり驚きです。ここ最近のフリークライミング、アルパインクライミング、山岳スキーの流れを振り返ることができる力の入った内容です。個人的にはこの倍の厚みがあってもよかったかななんて思ってしまいます。
真摯に山と向き合って伝えれれる数々の記録には胸が熱くなります。そんな記事をこれからも期待したいと思います。
クライミング joy No.4 [クライミングの本]
クライミングの入門雑誌、今回は見違えるようによくできています。クライミングジムのはじめの一歩をボルダリング世界チャンピオンの野口啓代さんが紹介しています。ボルダリングとはロープも使わず、よりシンプルに登るスタイルで、自分の体だけを使って、より難しい課題に挑戦していきます。気軽にしかも純粋に登ることを追求するスポーツです。
男女を問わず日本の若者が世界で活躍しているだけでなく、裾野も広がっているようです。日本全国にクライミングジムと呼ばれる施設が増えています。クライミングはトレーニングした分だけ難しいところが登れるようになります。逆に言えば、トレーニングを怠ればみるみる登れなくなってしまいます。最近の若い人は手足のリーチも長く、頭も体も柔らかいので、みるみる上達していくのが羨ましいです。
最近、全力で走ったのはいつだったろうと、ふと考えました。今年は走ってないような気がします。それどころか思い出せないくらい前のことのようです。体育の時間もないし、遅刻しないように慌てることもないし、必要にはせまられていませんが、5月の風を切って走ってみたくなりました。足がつりませんように・・・
男女を問わず日本の若者が世界で活躍しているだけでなく、裾野も広がっているようです。日本全国にクライミングジムと呼ばれる施設が増えています。クライミングはトレーニングした分だけ難しいところが登れるようになります。逆に言えば、トレーニングを怠ればみるみる登れなくなってしまいます。最近の若い人は手足のリーチも長く、頭も体も柔らかいので、みるみる上達していくのが羨ましいです。
最近、全力で走ったのはいつだったろうと、ふと考えました。今年は走ってないような気がします。それどころか思い出せないくらい前のことのようです。体育の時間もないし、遅刻しないように慌てることもないし、必要にはせまられていませんが、5月の風を切って走ってみたくなりました。足がつりませんように・・・
ラインホルト・メスナー自伝 [クライミングの本]
ドロミテと言えば、イタリアの生んだ偉大なる登山家、ラインホルト・メスナー氏(Reinhold Messner, 1944~)の名前を挙げないわけにはいきません。彼はドロミテ北部(南チロル)のフネス谷に生まれました。なんと彼の所有する古城フィリミアーノ城(ドイツ語ではジグモント城)は山岳博物館になっています。
世界陸上でジャマイカのウサイン・ボルト選手が、100mで9秒58、200mで19秒19の世界記録を更新して世界を驚かせています。登山界においてはメスナーも人類の壁を破った一人です。世界で最初にエベレストに無酸素で登頂(1978)、世界で最初に8000m峰14座に登頂(1986)とその偉業を数え上げればきりがありません。
この本では「超人」と呼ばれているメスナーのクライミングに賭けた半生が綴られています。世界を舞台にした冒険の記録でもありますが、そればかりではありません。彼の登山に対する多くの賞賛の影には、辛辣な批判も数多くありました。その狭間で悩み、いかに山に向き合い、いかに自分に向き合ったのか・・・一人の人間としての生の声を聞くことができます。
私は超人的な数々の記録よりも、NHKで放送された彼の故郷のドロミテで子どもたちに登山を教える番組がとても印象深く記憶に残っています。彼の発する言葉の一つ一つが岩に打ち込むハーケンのように深く心に響きました。
世界陸上でジャマイカのウサイン・ボルト選手が、100mで9秒58、200mで19秒19の世界記録を更新して世界を驚かせています。登山界においてはメスナーも人類の壁を破った一人です。世界で最初にエベレストに無酸素で登頂(1978)、世界で最初に8000m峰14座に登頂(1986)とその偉業を数え上げればきりがありません。
この本では「超人」と呼ばれているメスナーのクライミングに賭けた半生が綴られています。世界を舞台にした冒険の記録でもありますが、そればかりではありません。彼の登山に対する多くの賞賛の影には、辛辣な批判も数多くありました。その狭間で悩み、いかに山に向き合い、いかに自分に向き合ったのか・・・一人の人間としての生の声を聞くことができます。
私は超人的な数々の記録よりも、NHKで放送された彼の故郷のドロミテで子どもたちに登山を教える番組がとても印象深く記憶に残っています。彼の発する言葉の一つ一つが岩に打ち込むハーケンのように深く心に響きました。