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親鸞 [山岳小説ほか]

この作品に初めてふれたのは、昨年の冬、新潟でのこと。新潟日報に掲載されていたのでした。どうやら他の地方紙でも掲載されていたようです。雪国や山国の地方紙には、とても愛着があります。早く刊行されないものかと心待ちにしていた一冊です。

ここに出てくる「お山」は、そう比叡山のこと。上巻では、仏門に入る一人の若者の少年時代から青年時代までのお話です。おそらく親鸞上人のお話だと思われるのですが、タイトル以外にそれをうかがう術はありません。栄枯盛衰、平氏の世から源氏の世へと移ろう乱世の時代です。

観光がメインになりつつあるような、数多くの寺社ですが、人々の中には本能的に足をむける何かが、お寺には人を呼び寄せる何かがあるのかもしれません。誰にでも与えられた命は一つきり。何を信じ、何を願い、どう生きるのか、和歌が携帯メールになっても、牛車が自動車になっても変わらない何かがあるようです。

そして命は廻る。二上山に沈む夕日を見てみたいと思いました。下巻を読むのが楽しみです。


親鸞 (上)

親鸞 (上)

  • 作者: 五木 寛之
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/12/26
  • メディア: 単行本


ヤドリギです。
この木のがあるところは鳥たちの憩いの場所だったりします。
コガラやジョウビタキの集団が遊んでいました。

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コメント 6

にごろ

宗教など…ん~、奥深い世界ですね(ー_ー)
ヤドリギ―銀世界のオアシスといったところでしょうかね?(ヤスラギ)
by にごろ (2010-01-25 22:57) 

ikuko

早速フォローしまっす!
by ikuko (2010-01-26 12:18) 

montblanc

☆にごろさん
「鸞(らん)」はどんな鳥なのかなぁ~と?
浄土教における鸞は、阿弥陀如来の喩えらしいです。
雪の上の植物、殺風景な中でもなかなか目を引くものが多いです。

☆ikukoさん
フォローおおきに(^^)
使い方まだまだわかってませんが、さえずってみます(^<
by montblanc (2010-01-27 00:12) 

こけもも

おはようございます。
比叡山に行かれたのですか?
もう何年も前、(それ以前だったかも)年末か何かのテレビの特別番組で「親鸞」というのがあったと思ったのですが・・・
五木さんので新刊が出たのですね。

やどりぎの写真興味深く見ました。我が家の近くのケヤキの木にはやどりぎはなかったので、がっかりしてた所です。やはりもっと寒い所でないとダメなのでしょうか。黄色い実がきれいですね。レンジャクの仲間はいなかったのでしょうか。スウェーデンなどではやどりぎをリースにしてクリスマスに飾るそうです。
by こけもも (2010-01-27 10:12) 

montblanc

☆こけももさん
比叡山にはいったことがありません。
修験の山とかけっこう好きなのですが・・・
五木さんの本「青春の門」かなり前に読みました。
この本も上巻は青春の香りが漂っています(^^)

ヤドリギはいくつか種類があるようですね。
ヨーロッパでは神話でよく取り上げられているのが興味深いです。
レンジャクの仲間はみませんでした。他にはカケスがたくさんいました。
by montblanc (2010-01-27 22:46) 

mint_tea

読まないと!ご紹介ありがとうございます。
二上山という言葉を見るだけでうるっとなってしまいます…。
by mint_tea (2010-02-09 21:20) 

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