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八甲田山死の彷徨 [山岳小説ほか]

梅雨が明けました!天気も安定して登山にも絶好のチャンスです!しかし、それにしても暑いです。熱中症には要注意、帽子をかぶって、こまめな水分補給と休息が必要です。

真夏に真冬の話とは何とも季節外れなのですが、この本は1902年(明治35年)1月、青森の八甲田山で行われた雪中行軍の遭難の史実にもとづいて書かれた小説です。猛吹雪と寒波に閉じ込められ、あるものは立ったまま凍りつき、あるものは精神錯乱し、199名の犠牲者を出すという世界山岳史上類を見ない悲劇です。のべ1万人の救助活動で助かった命はたったの11人でした。一方、同じ時期に逆コースで挑んだ別の隊38名は苦難の末に全員が生還しています。

2つの隊の明暗を分けたものは何だったのか?100年以上も前の出来事ですが、現代の登山者にも数多くの教訓がつきつけられる思いです。夏には無関係と思われる凍死。長い時間、雨や汗で濡れた体で風にあたっていると体温が奪われ、低体温症に陥る危険があります。初期症状としては、震えが止まらなくなるくらいですが、やがて意識が混濁し、死に至る危険さえあります。

下着を濡れても保温性のある素材のものにしたり、登山用の雨具を用意したり、天気やコースを調べたり、山へ向かうにはやるべきことがたくさんありそうです。心の準備がしっかりできていれば必要な準備や判断ができるはずです。万全の備えで夏山を楽しみたいものです。

八甲田山死の彷徨 (新潮文庫)

八甲田山死の彷徨 (新潮文庫)

  • 作者: 新田 次郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1978/01
  • メディア: 文庫


新潮文庫の100冊の1冊です。
2冊読むとYonda?(本を読むパンダ)のバンダナがもらえるそうです。(9/25締切)
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nice!(31)  コメント(6) 
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みうさぎ

気温が高いですから~一人行動は
倒れてもわからないから
グループ行動がいいですね^^
首から ボトル提げて^^v
死に繋がりますから こまめ補給ですね
by みうさぎ (2010-07-20 08:50) 

hir

映画、見ました
壮絶なお話でした、、、
昔、野宿新婚旅行をした時に通ったのですが、初夏の八甲田山はとても綺麗でした
八甲田山の裾野で開けた所があったので、写真を撮ろうとして、大スズメバチに襲われたのを思い出しました(笑)
冬山の厳しさもさることながら、夏の山にも危険が一杯ですね
by hir (2010-07-20 19:29) 

リュカ

登山は、ほんとにきちんと準備をしていかないとだなって
思いました。
それにしても暑い!!!
ちょうど西日が眩しい頃帰宅なので、家までの道のりで
大量に汗をかいてしまいます(笑)
by リュカ (2010-07-20 20:18) 

雉虎堂

くまちゃんがすいか食べてますね(*^_^*)

山の恐ろしさというと
真っ先に思い浮かぶのが
八甲田山です

by 雉虎堂 (2010-07-20 20:24) 

montblanc

☆みうさぎさん
山も気温高いみたいですね~
木陰がなかったり、水が補給できないところは要注意ですねww
最近ではザックからチューブで歩きながらでも水分補給できるみたいですが、
ゆっくりのどを潤すのもよいですね~生き返ります!

☆hirさん
『八甲田山』映画化されているんですよね!
今度みてみたいと思います^^
初夏の八甲田山も素敵そうですね~
私はもっぱらツアースキーの場所です♪

☆リュカさん
ちょっとした登山でも水とカッパとヘッドライトは必須かなぁ~?
ほんっと暑いですね~夕立でも降って欲しいところですがサッパリです。
ビールがまたサイコーに美味しかったり(^皿^)
でもお酒は水分補給にはなりませんからねっ!

☆雉虎堂さん
はい!スイカ食べてます♪
私はスイカを選ぶときかなり真剣そのものです!
登山道の途中でスイカを食べれる場所もあるんですよ^^
合戦尾根という急なところです(※なっているわけではありません)
by montblanc (2010-07-22 23:26) 

hiko

昔読んで怖かったなぁと思いだしました。
それ以来、冬山にはたとえ高尾山でも、おにぎりではなく、
パンを持って行くようになってしまいました。。
by hiko (2010-08-12 06:24) 

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