錦繍

何か秋っぽい本はないかと思って読み始めた本です。冒頭に蔵王のドッコ沼の紅葉シーン。私は秋の蔵王は知らないのですが、目を閉じると樹氷の世界がみるみる移り変わっていくようでした。燃えるような赤、透き通った黄色、針葉樹の緑、高い所から足元に広がる山肌の紅葉はそれはもう素晴らしいものです。

色とりどり、様々な形の落ち葉に彩られた登山道、木漏れ日が輝く華やかな木々のアーチを抜けて頂上に立つのも気持ちよいですが、ロープウェイや車を使って紅葉を楽しむのもありです。いろんな山の紅葉が、次々に浮かんできます。秋の山、本当にステキです。機会あればぜひ訪れてみてはいかがでしょうか・・・。

さて、本の内容は書簡形式の小説です。分かれた男女がお互いの想いを長い長い手紙でやりとりします。最近は電子メールや携帯メールのやりとりばかりですが、手紙はほんとに深いものだと改めて感じました。そう言えば最後に手紙を書いたのはいつだったことか、思い出すのも難しいくらい前のことです。ついつい買ってしまうきれいな切手が落ち葉のようにたまっています。

錦繍 (新潮文庫)

• 作者: 宮本 輝
• 出版社/メーカー: 新潮社
• 発売日: 1985/05
• メディア: 文庫

タグ：紅葉 手紙 切手

コメント 3

タイトルは、なんと読むのかなって、調べちゃいました（笑）
今年の秋は、子供たちに振り回される事が少なそうなので、山に行けそうです
徐々に冬に向かう山を堪能したいと思っております
by hir (2010-10-26 18:35) 

montblancさんお薦めの本、時間見つけて読んでみます。　山の本の宝庫です。
by Jetstream777 (2010-10-28 16:20) 

☆hirさん
どちらかというと「錦秋」の方が馴染みがありますね＾＾
「錦繍」と書くともっときらびやかな感じがします（個人的に・・）
山の紅葉ご覧になりましたか？山が輝く一瞬、本当に素晴らしいです☆

☆Jetstream777さん
好みもあるのでしょうが、本当にオススメ！って本なかなか出会うのが
難しいです。それ以上に上手く紹介できなくて申し訳ない思いでいっぱいです。
何かのきっかけになっていただければ幸いです＾＾
by montblanc (2010-11-01 23:18)