白銀ジャック

実は私、スキー場で働いていたことがあります。それくらいテレマークスキーにはまってしまっています。なんとこの小説の10ページ目に「テレマークスキー」という言葉がでてきます。それだけでも食いつかずにはいられません。そればかりか、なんと現在のスキー場事情に精通していることか驚きました。著者の東野さんはきっと雪山を愛してやまない人に違いないと確信しました。

そして、読み進めるととんでもない爆弾が仕掛けられます。そこからは読んでみてのお楽しみです。一つだけ気になったのは、スキー場での事故のこと。スキーやスノーボードにはエッジという金属が板の縁についています。本来は固い雪の上に対して効力を発揮するのですが、一歩間違って人に向かってしまうと凶器になってしまいます。自分がケガしない、他人をケガさせないためのスキーやスノーボードの操作を心がけなければなりません。

ここ数日で急に冷え込んで雪の便りも。秋が追い立てられているようでちょっと寂しい気もしますが、今年の雪に会えるのも楽しみです。スキー場はやっぱりそこを利用する人が主役です。冬の自然は寒くて厳しいですが、一人でも多くの人が雪を楽しめば、山も微笑んでくれる気がします。

白銀ジャック (実業之日本社文庫)

• 作者: 東野 圭吾
• 出版社/メーカー: 実業之日本社
• 発売日: 2010/10/05
• メディア: 文庫

☆★☆おまけの写真☆★☆

タグ：テレマークスキー エッジ スキー場

POWDER SKI 2011

どこからともなくキンモクセイの濃厚な香り・・・秋の虫たちの演奏にも磨きがかかっています。日に日に秋が深まっているようです。店頭に並んだカレンダーを見かけるて、ちょっと気が早いのでは？と思ってしまいましたが、スキーの雑誌をみかけたら、そわそわしてしまいました。

2011年は日本に近代スキー技術が伝えられて百年の節目の年です。巻頭にはそれぞれの時代を写し取ったスキーの写真特集。厳しい雪山の景色、スキーのラインが一本入ることでなんとダイナミックになることでしょう！私は雪と無縁のところに生まれ育ったのですが、今ではすっかりスキーのとりこです。特にデレンデから離れて雪山を自由に滑るバックカントリースキーとかオフピステスキーに魅力を感じてやみません。

最近のキーワードは「ローカル」と「トリップ」でしょうか？ローカルとはある土地の雪山を愛する人たちの集まりのことと？雪を求めてその土地に住み着いてしまった人も少なくありません。その土地に住み、山を知り、雪を楽しむ、そんな生活に私は憧れてしまいます。トリップとは雪を求めて旅すること。とっておきのパウダーを求めて天気予報から目が離せません。
冬の香り、待ち遠しいです。

POWDER SKI 2011 (ブルーガイド・グラフィック)

• 作者:
• 出版社/メーカー: 実業之日本社
• 発売日: 2010/09/17
• メディア: 大型本

雪と氷のスポーツ百科

さぁ！バンクーバーオリンピック開幕まで残りあとわずか！各種メディアでもとりあげられて盛り上がってきました。今回で21回目となる冬季オリンピック。スキー、スケート、アイスホッケー、ボブスレー、バイアスロン、カーリング、リュージュの７種目８６競技が行われます。（７種目というのはちょっと驚きです！）

やっぱり話題は浅田真央さんと上村愛子さんでしょうか？氷の女王、雪の女王、冬の世界には女性が似合うのかもしれません。一方、カナダと言えば国技でもあるアイスホッケーがなんといってもスピード感があって迫力があってスゴイです。雪の上の熱い戦いワクワクします。

さて、この本は雪と氷の上でのスポーツ大百科。それぞれのスポーツの歴史や、競技のルールなど、たくさんの資料やイラストと共に解説してあります。スキーの歴史は古く、石器時代にもさかのぼります。スキーの言葉の由来はノルウェー語の「割られた木」に由来します。そして、狩猟用や軍隊で用いられたりして、スポーツとなったのはごく最近のことなのです。北欧からの移民と共に新大陸アメリカにスキーが渡ったというのも面白いエピソードです。

オリンピック観戦、余計な知識はいらないかもしれませんが、雪や氷の上のスポーツを知るのにオススメの一冊です！

雪と氷のスポーツ百科

• 作者:
• 出版社/メーカー: 大修館書店
• 発売日: 1997/07
• メディア: 単行本

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タグ：オリンピック バンクーバー