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ヒマラヤ初登頂物語 [ヒマラヤ]

まんが日本の歴史は図書館にあった数少ないマンガ、人気でなかなか順番が回ってきませんでした。この本はまんが登山の歴史。人類が初めて8000mに到達したフランス隊のアンナプルナ、世界で一番高い山に登頂したイギリス隊のエベレスト、日本が初めて8000m峰に到達したマナスルの3本立てです。個人的に図書室においてほしい一冊です。世界の山や日本の山、続刊もでてくれるといいんだけど・・・

マンガは小学生から楽しめる内容で、解説もしっかりしています。国を挙げての初登頂を競った時代から、より困難なルート、酸素ボンベを使わない登頂、女性の挑戦、公募隊による商業登山と一つの山に様々な歴史が積み上げられています。登山は競争ではないと言われますが、より困難な課題を設定して挑戦していくような側面があります。

モンスーンが終わった秋から春にかけてがヒマラヤの登山シーズン。(冬は天候が厳しいので秋と春がメイン)澄み渡って吸い込まれそうなくらい青い秋の空、遠いヒマラヤにつながってるのかもなんて、空を眺めてぼーっとしまいます。


新装版Yama-kei COMICS SPECIAL ヒマラヤ初登頂物語 アンナプルナ、エベレスト、マナスル編 (Yama‐Kei COMICS SPECIAL)

新装版Yama-kei COMICS SPECIAL ヒマラヤ初登頂物語 アンナプルナ、エベレスト、マナスル編 (Yama‐Kei COMICS SPECIAL)

  • 作者: 岡本まさあき=絵
  • 出版社/メーカー: 山と渓谷社
  • 発売日: 2010/08/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


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スリー・カップス・オブ・ティー [ヒマラヤ]

このブログでも何度かとり上げた「K2」という山は、標高8611mで世界第2位、そして登るのは世界で一番難しいとも言われる山。場所はインドの北、パキスタンと中国・新疆ウイグル自治区の国境カラコルム山脈に位置します。そのK2登頂を断念して命からがら下山したグレッグ青年は、麓のコルフェ村の人々に助けられます。村の窮状を見て学校を作ることを長老と約束するのですが・・・はじめは小説かと思ったこの本、感動のノンフィクションです。

アメリカに帰っても一文無し、寄付を募れど梨のつぶて。ようやくお金をかき集めて現地に向かうも、文化の壁や利害の対立の暗礁に乗り上げて困難な道のりが続くのです。何年もの歳月をかけてようやく建設にこぎつけます。現地の理解や信頼を少しずつ積み上げて、僻地への学校建設を続ける矢先、9.11のテロの渦に巻き込まれます。イスラム過激派の神学校では男子を教育し戦いに向かわせます。グレッグの設立した学校では、女子の教育に力を入れ、地域社会の生活の向上につなげようとします。貧困や平和を解決する糸口がぎっしりつまっている本です。



スリー・カップス・オブ・ティー

スリー・カップス・オブ・ティー

  • 作者: グレッグ・モーテンソン
  • 出版社/メーカー: サンクチュアリパプリッシング
  • 発売日: 2010/03/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


タグ:平和 K2 貧困
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チベット旅行記 [ヒマラヤ]

時は明治、仏教の原典を求めて命がけでチベットに向かった一人の日本人の僧がいました。当時のチベットは外国人をよせつけない厳しい鎖国政策の中、中国の僧侶に扮して入国を試みたのです。その道のりがいかに険しかったことか。山を越え、川を越え・・・山といってもただの山ではありません。世界の屋根、息をするのも苦しいヒマラヤなのです。川といってもただの川ではありません。凍えるような氷河なのです。

厳しい自然環境もさることながら、盗賊に襲われ、病気にかかり、本当に奇跡としかいいようのない冒険の記録です。そればかりではありません。当時のチベットの生活の様子が詳しく描かれています。他の文化との出会いの面白さも教えてくれます。この本を読んですっかりチベットファンになってしまいました。機会あれば、その自然と文化に触れたいと願ってやみません。

今回読んだのは白水社Uブックス版(上下巻)ですが、これは非常に読みやすかったです。もともと口語を書き下ろしたものなので、お話を聞いているような感じわくわくします。以前に読んだのは講談社学術文庫で全5巻でした。(『チベット旅行記 1 (講談社学術文庫 263)』


チベット旅行記〈上〉 (白水uブックス)

チベット旅行記〈上〉 (白水uブックス)

  • 作者: 河口 慧海
  • 出版社/メーカー: 白水社
  • 発売日: 2004/08
  • メディア: 新書

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