生物多様性とは何か [森林・自然保護]
名古屋で国際会議「COP10」が開かれています。なんでも生物多様性について話合われているみたいです。生物多様性とはいったい何なのでしょうか?難しすぎて更新しそびれてしまいました。
地球上にはたくさんの生き物がいて、互いに影響しあい、バランスを保って生きています。今急速にそのバランスが崩れています。絶滅の危機に瀕しているどころか、こうしている間にも絶滅していく生き物がいます。産卵をするために砂浜に戻ってきたウミガメが、コンクリートブロックに阻まれてさ迷い歩いた跡の写真はなんとも胸が痛みました。日本での出来事です。
「生物多様性」という言葉もまだ消化不良ですが、「生態系サービス」という言葉にはびっくりしました。自然の恵みのことを言うらしいのですが、人間は自分達に都合よく地球のことを考えているような気がしてなりません(科学的な意味はもっと違うことを言っているようです)。生き物の代表が集まって会議をしたら人間はなんと言われるのでしょうか?
確かに私たちの生活は恵まれすぎるほど恵まれているなぁと思います。恩恵を享受するだけでなく、地球に責任を持って生きる姿勢が必要な時代なのかもしれません。
地球上にはたくさんの生き物がいて、互いに影響しあい、バランスを保って生きています。今急速にそのバランスが崩れています。絶滅の危機に瀕しているどころか、こうしている間にも絶滅していく生き物がいます。産卵をするために砂浜に戻ってきたウミガメが、コンクリートブロックに阻まれてさ迷い歩いた跡の写真はなんとも胸が痛みました。日本での出来事です。
「生物多様性」という言葉もまだ消化不良ですが、「生態系サービス」という言葉にはびっくりしました。自然の恵みのことを言うらしいのですが、人間は自分達に都合よく地球のことを考えているような気がしてなりません(科学的な意味はもっと違うことを言っているようです)。生き物の代表が集まって会議をしたら人間はなんと言われるのでしょうか?
確かに私たちの生活は恵まれすぎるほど恵まれているなぁと思います。恩恵を享受するだけでなく、地球に責任を持って生きる姿勢が必要な時代なのかもしれません。
ハチはなぜ大量死したのか [森林・自然保護]
8月です。ハチの話。表紙の顕微鏡写真の横顔が怖くて長いこと手に取るのをためらっていたのですが、実に面白く考えさせられる本でした。
私たちの生活がいかハチの恩恵にあずかっていることか!ハチミツばかりではありません。作物の花々の受粉を助け、多くの果実を実らせてくれるのです。フロリダのオレンジやアーモンドがミツバチたちのおかげで食べれるなんてびっくりです。
ハチの生態も詳しく書かれていて、その群集の智恵に感心せずにはいられません。働きバチは、部屋掃除や幼ハチ世話など「内勤」から、蜜と花粉集めの「外勤」へ。気ままで哀れな最後の雄バチ。君臨する女王蜂。ミツバチは優秀な宅配便屋さんだとかタンポポはマクドナルドだとか全編通じてユーモアにあふれていて思わず頬が緩みます。
一方、今世界でミツバチが大量死するという異変がおこっています。寄生虫、農薬、ウィルスとミツバチが置かれている状況は非常事態。病気には抗生物質、栄養剤としてシロップやサプリを与えて、人間の都合で酷使されているのです。せっかくだからと登山用非常食の固形ハチミツをなめながら読んでいたのですが、このハチミツはどこからきたの?と、のどにつまらせそうになりました。食糧事情は知ると怖いものがあります。
なぜ?どうして?ミステリーのようにも読み進められますが、最後は私たちの生活を見直すことになるのかもしれません。気の遠くなるような生物の進化の過程で作られたシステムに対し、経済優先の人間のシステムはいかにその場限りのものか・・・。花が咲き乱れハチ達が飛び交う、本当の意味で自然の恵みにあふれた未来が続くことを望まずにはいられません。
原題は 『Fruitless Fall』 実りなき秋? 巻末付録にはハチの飼い方もあります。
私たちの生活がいかハチの恩恵にあずかっていることか!ハチミツばかりではありません。作物の花々の受粉を助け、多くの果実を実らせてくれるのです。フロリダのオレンジやアーモンドがミツバチたちのおかげで食べれるなんてびっくりです。
ハチの生態も詳しく書かれていて、その群集の智恵に感心せずにはいられません。働きバチは、部屋掃除や幼ハチ世話など「内勤」から、蜜と花粉集めの「外勤」へ。気ままで哀れな最後の雄バチ。君臨する女王蜂。ミツバチは優秀な宅配便屋さんだとかタンポポはマクドナルドだとか全編通じてユーモアにあふれていて思わず頬が緩みます。
一方、今世界でミツバチが大量死するという異変がおこっています。寄生虫、農薬、ウィルスとミツバチが置かれている状況は非常事態。病気には抗生物質、栄養剤としてシロップやサプリを与えて、人間の都合で酷使されているのです。せっかくだからと登山用非常食の固形ハチミツをなめながら読んでいたのですが、このハチミツはどこからきたの?と、のどにつまらせそうになりました。食糧事情は知ると怖いものがあります。
なぜ?どうして?ミステリーのようにも読み進められますが、最後は私たちの生活を見直すことになるのかもしれません。気の遠くなるような生物の進化の過程で作られたシステムに対し、経済優先の人間のシステムはいかにその場限りのものか・・・。花が咲き乱れハチ達が飛び交う、本当の意味で自然の恵みにあふれた未来が続くことを望まずにはいられません。
原題は 『Fruitless Fall』 実りなき秋? 巻末付録にはハチの飼い方もあります。
究極の田んぼ [森林・自然保護]
田植えの風景や稲刈りの風景、見ているだけでなんだかほっとしてしまいます。山で食べるおにぎりも格別です。時間に余裕がないときはコンビニおにぎりを利用することもありますが、塩味のきいたいつもより大きなおにぎりがなんといってもおいしいです。それに作ってくれた人の温かさを感じます。
毎日のように食べているお米ですが、その生育過程をほとんど知りませんでした。だから冒頭のような呑気なことを言えるのでしょう。実際の米作りがどんなに手間のかかるものか、改めてご飯の一粒一粒に感謝したくなります。この本は、副題にもあるように耕さず農薬も肥料も使わずに米を作ろうというもの。しかもその方法が冷害に強く、収穫も増え、味がよいというのです。一朝一夕に得られたものではないですが、そのたゆまぬ努力に頭が下がるばかりです。
食の安全という視点からも考えさせられます。農薬や化学肥料使わなくていいならそれにこしたことはありません。それは私たちのためばかりでなく、メダカやドジョウ、トンボやカマキリ、ハクチョウやマガン、そしてイトミミズ、田んぼはいろいろな生物たちの棲家でもあるべきなのです。「生物多様性」という言葉を改めて実感しました。田んぼで多くの命が育まれ、そこでとれたお米を頂くことに感動です!
田んぼやおにぎりを見る目が変わりました。機会があればお米作りにも挑戦してみたいものです。
毎日のように食べているお米ですが、その生育過程をほとんど知りませんでした。だから冒頭のような呑気なことを言えるのでしょう。実際の米作りがどんなに手間のかかるものか、改めてご飯の一粒一粒に感謝したくなります。この本は、副題にもあるように耕さず農薬も肥料も使わずに米を作ろうというもの。しかもその方法が冷害に強く、収穫も増え、味がよいというのです。一朝一夕に得られたものではないですが、そのたゆまぬ努力に頭が下がるばかりです。
食の安全という視点からも考えさせられます。農薬や化学肥料使わなくていいならそれにこしたことはありません。それは私たちのためばかりでなく、メダカやドジョウ、トンボやカマキリ、ハクチョウやマガン、そしてイトミミズ、田んぼはいろいろな生物たちの棲家でもあるべきなのです。「生物多様性」という言葉を改めて実感しました。田んぼで多くの命が育まれ、そこでとれたお米を頂くことに感動です!
田んぼやおにぎりを見る目が変わりました。機会があればお米作りにも挑戦してみたいものです。